おとといの夜行便で昨日帰宅。夜行便では寒気が何度も背中に走り、だましだまし持ちこたえてきた体調もいよいよダメか!?と思ったけど、飛行機内で少し寝る努力をし、帰ってから洗濯だけ終えてすぐに寝たので、風邪をひくには至らなかった。やれやれ。
ちなみにDは日本にいる間中ずっとグズグズいっていた。咳も止まらず。ひどくはないけどスッキリもしない感じ。こちらの戻ってきた途端止まったけどね。
さて。
ひとの旅日記なんてあまり面白いものではないと思うのでざっくりと。
前回のブログの翌日から金沢ー京都と2泊3日の旅へ。
サンダーバードに乗ることにやけにDが興奮していた。鉄オタでもなんでもないけど、サンダーバードは名前が格好良いため乗ってみたいと思っていたそう。だけどどこを走っているのかまでは把握しておらず、Dにしてみりゃ思いがけなくやってきたサンダーバード乗車経験で珍しくはしゃいでいた。サンダーバードは車窓の風景が美しいのに、風邪気味で爆睡してたけどね。
金沢には午後に到着。この日からやけに冷え込んだ。体調の悪いDは元気がないどころか怒りっぽくなっていて、何をするにもすぐ口げんかに。この日は近江町市場とひがし茶屋街、そしてライトアップされた兼六園へ。兼六園は歩いて行ける距離だったのに、タクシーに乗ると言い出したDと大喧嘩。体調が悪いということをあまり思いやれなかった私が悪かったかな。
翌日は金沢城跡と兼六園。
私は歴史が好きということもあるけど、やはりこの日本古来の風景を眺めると癒される。だけどDはまったく興味がないらしく、いやいや付いてきているのが丸わかり。今回の旅行でしみじみ思ったけど、Dってテクノロジーに関すること以外日本に興味がない。毎回私の里帰りには付いてきたがるけど、建築物や自然などに興味がないなら、日本で一体何をしたいんやろう?
とはいえ、京都での伏見稲荷大社は楽しんだようにも見えた。あの鳥居の写真を見たことがあってミーハー心が騒いだのかな? 稲荷山も中腹まで登ったし、こちらは良かったみたい。
私は金沢から京都に移動した日の夕方、少し寝るというDを旅館に残して東本願寺と西本願寺を見てきた。浄土真宗のお寺のようやけど、私は新選組が駐屯した場所として思いを馳せた。金沢城址といい、歴史に名を遺す人々が実際に歩いた建物だと思うと歴史的建築物を眺めるのは本当に楽しい。
こんな感じで小旅行終了。
このほかは友人たちと会うのに精を出していた。今回は私の結婚式以来会えてなかった東京在住の友人にも会えて本当に良かった。といっても自分も忙しく、友人も週末ぐらいにしか時間がないとなると会えない人もいた。次回はぜひ。
日本の友達はみんなもう10代から知ってる。本当に貴重な友達たち。もっとマメに連絡していかないと、と改めて思った。
買い物もいつもならうんと楽しむのだけど、これにもDが仏頂面で付いてくるので、ウィンドウショッピングだけでも楽しい私は不完全燃焼。体調不良のDとせっかくの里帰りに冷や水を浴びせられている私とで何度もケンカになった。Dが楽しんだのは大阪の電気街を訪ねたときぐらいじゃないかしらねぇ。あとは回転ずしに行った時ぐらい。
どこに行っても食事にもあまり手を付けないし、コーヒーにも文句ばっかり言って、今回は正直言って本当にうっとうしかった。なのに「もう次はひとりで帰る」と言ったら怒るD。日本には一緒に行きたいらしい。じゃあ日本で何がしたいのよ?と聞いたら口ごもる。旅好きとお家好きの溝を見た帰省となったわ。来年はヨーロッパ旅行を予定しているけど、こちらはどうなることやら。
日本を離れるときは両親が空港まで送ってくれた。私たちを見送る両親の姿を見ていたらものすごく寂しくなってきて、海外に住むことに疑問を覚えた。なんでこんな選択したんやろうとひとりグズグズ。そんな私の姿を見て「そんな風に悲しむ君を見るのはつらいから、もっと頻繁に帰っていいよ。ひとりで帰るのもありだよね」とD。やったー。これからは年一で帰ろうと決めた。Dは2回に1回ぐらいってことで。
Dが今回、何かにつけてイライラしていたのには体調不良以外にもうひとつ理由があった。それはワンコ。ご近所さんに預けてきてたけど、そのご近所さんがインターネットを操れる人ではなく、写真をお願いしても送ってこないどころか返事もない。あっても短い。その結果、Dはホームシックにかかった模様。私だってうちの犬を恋しくは思ったけど、同じぐらいに本や家族が恋しい。ここでも普通の旅行をしているのDと貴重な帰省中の私との間で温度差があった。
Dとしては日本に帰って私の家族や友人に会い、あちらこちらに連れまわされるよりは、犬と過ごしていたいという思いがあるのかもしれない。それを責める気は毛頭ない。興味のないものを見聞きするってしんどいものね。私もDの電気屋さん巡りはしんどいもの。その結果、ひとり帰国オッケーとなったので、いわゆるウィンウィンではないでしょうかね。
こんな感じで2週間弱の帰省終了。
昨日の朝帰宅したら、ご近所さんはワンコたちを我が家に置いて仕事に出ていた(詳しくはわからないけど、仕事中はおそらく我が家か、近くに住むご近所さんのお母さんの家に置いていた)。私たちの帰宅の声を聴いて、ワンコたちは妙な鳴き声を上げていた。信じられないものを見聞きした、声にならない興奮を含んだ鳴き声、みたいな。その興奮をどう処理していいのかわからない感じにも見えたけど、とにかく千切れんばかりに尻尾は振っていた。そして帰宅後からは常に私かDのそばにいる。犬たちには私たちがなぜいないのか、いつ帰るのか伝えられないもんね。ご近所さん宅でもしっかりかまってもらえたみたいやけど、犬もやっぱり私たちと一緒がいいみたい。ういやつ。
荷ほどきも済んだし、洗濯も終わった。2時間の時差ぼけがないこともないけど、夜行便で本格的に体内時計が狂ったのが良かったのか、帰国後の爆睡でリセットされたような気もする。だけど今日はぼんやりとして過ごした。幸い明日と明後日もお休みをもらっているので、ボチボチと通常運行に戻していく。しっかり休んだから仕事も頑張ろうという気持ちにもなってるしさ。
実は1月にも2週間有休をとっている。本当はDとメルボルンに行く予定だったけど、Dは就職活動があるので保留中。だったら日本に帰っちゃおうかな~なんて考えている。
お金はどうにかなる。大切な人と一緒に時間を過ごして、やりたいことを今やらないと。来年がある保証なんてどこにもないからさー。