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華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

人がいなけりゃ殴ってた

2014年07月05日 19時41分25秒 | Weblog
今日は午前シフト。大嫌いな早起き。今朝も寒くて辛かったー。しかも夜勤3つで狂った体内時計がまだ治りきっておらず、夜寝ていても眠りが深くなく、うとうとしては目覚めたり。シフトで働くことを選んだのは自分だけどしんどいわぁ

さて。
今日はアシスタント付きで8名。朝にしては重いのだけど、決して文句は言えない。なぜなら私が一番楽な患者さんたちを担当させてもらったので。ほぼ半数が介助要らずか低レベル。昨日人工関節手術を受け、出血で低体温・低血圧に陥った患者さんがいたので緊張したけど、今朝から調子を取り戻し通常のお世話でよかったので助かった。
というわけで私のところはいい。
しかし。
他のセクションが重い。

先日夜勤の際に担当したセクションにはさらにフルケアの人が入院。認知症&徘徊癖の人たちは相変わらず絶好調。病棟の反対側にある内科のセクションにも要介助の患者さんばかり。中には2名介助が必要な人も。というわけでスタッフ誰もがノンストップ。そしていつも誰かが誰かの助けを探しているような状態。当然のことながらナースコールの頻度もすごい。そういう状態で「自分の患者さんが大丈夫だから何もしない」なんていうほど怠け者でもないので、片っ端からナースコールには応えていった。
そんな中で、この間のブログでも少し書いた認知症のおじいさん。徘徊はもとよりスタッフに悪態をつき、暴力度も増し、かつ他の患者さんに迷惑をかけるほどに。また尿道カテーテルに接続している尿袋もすぐに引っこ抜いてしまうので、あちらこちらにおしっこがボタボタ。スタッフも足りない中でこの患者さんに付きっ切りになるわけにもいかず、筋肉弛緩剤を投与し、少しおとなしくしてもらうことになった。スタッフ3名がかりで押さえ、筋肉注射という運び。しかし担当看護師が筋肉注射をしたくないといったので、たまたま横にいた私がすることに。あばれるおじいさんを座らせて手足を押さえ、いざ太ももに挿入!のはずが暴れるので注射が刺さらない(筋肉注射は針が長く、射すときに思い切りが必要)。周囲からは「早く早く!」とせかされる。焦ってもたついた隙に“ゴンッ”。顔をグーで殴られた。他のスタッフが「そんなことしたらアカン!」とおじいさんを怒鳴りつける。その瞬間勢いが緩んだのを見た婦長が私の手から注射を取ってドスンと患者に突き刺した。
殴られた私は一瞬何が起こったのかわからず呆然。その後怒り、恥ずかしさ、悔しさ、悲しさなどが混ぜ合わさった感情が込み上げてきてかなり動揺。たいした力ではなかったものの痛くなかったわけではない。それに顔を殴られるなんてこと、記憶をたどったところであるかないか。それを(誤解を恐れずに書くけど)何の意味も理解しない赤の他人に、たまたまそこにいたというだけで殴られてとてもショックだった。この感情を吐き出すところがなくて、さらにイライラ・モヤモヤ。周囲に人がいなかったら殴り返していたと思う。というか今だって殴ってやりたい。明日も出勤したらいるはずなので、隙を見つけてやってやろうかとすら考えている。

この出来事に加えて普通にとても忙しかったので、終わったときは心身ともにとても疲れていた。殴られたショックを他のスタッフに気づかれたくもなかったので大丈夫なフリをしたけど、家に帰っても心はずっとダメージを受けたまま。普段はあまり仕事の話はDにしないんだけど、さすがに今日はガマンできずにひと通り吐き出させてもらった。それで少し気が晴れた。
でも家でジッとしていたくもなかったので、(今日も)節約のことは忘れてお気に入りのタイ料理のお店にご飯を食べに行った。

期待を裏切らないうまさ。満足。これで手打ちにすべきよね。今だってむかっ腹がたって仕方ないけど。

明日は午後シフト。また忙しくなるのかねぇ。忙しい、そして重い。うーむ。
しかし。
病気を憎んで患者を憎まず。
頑張って働こうっと。

そういえば。
フェデラーがウィンブルドン決勝へ! 相手はジョコビッチ。いい試合になりそう。明日は夜更かし決定。今から昨日の試合をYoutubeで観るのだ。うひひ。

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