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華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

夜勤になれない

2014年07月01日 20時30分20秒 | Weblog
夜勤明け。勤務してみると事前に思うほどしんどいわけじゃないんだけど、なんとなく疲れる。
私は内科系の患者さんを中心に8名担当。そのうち半数が混乱、認知症、徘徊。まぁ、結構忙しく働かせてくれた。

まず。ナースステーションで書類処理をしていると「Help!」という声。急いで部屋に行ったら、認知症で徘徊癖のある人がトイレが見つけられなくて他の患者さんを起こしまくっている。そもそも介助なしで歩くにはかなり危なっかしい患者さん。すぐにサポートに入ったけど、トイレのドアを開けるために一瞬手を離した隙に“ドッターン”と後ろ向きに倒れていった。あぁ~。幸い頭を打つことはなく、またヴァイタル、血中糖分量、GCS(グラスゴーコーマスケール。意識障害の評価方法)も問題のない範囲。トイレを済ませてベッドに寝かせてやっと一息。
と思ったら別の部屋からこれまた認知症と徘徊のおじいさんが出てきて「わしゃ、家に帰る!」。いやいや、夜中の12時ですから。いくらもっともな説明をしても理解してもらえないのが認知症の患者さんたち。なんとかなだめすかせて、排尿をさせてベッドに戻した。認知症で徘徊する人は痛みがあるかおしっこに行きたいかの場合が多いと最近わかってきた(遅っ)。
この後最初のおじいさんがまたウロウロしていて、今度見つけたのは病棟の廊下。カンベンしてくれ~と思ってまたトイレへ連れて行き、その後鎮静剤を投与。朝まで寝てもらった。
これ以外にも、他の認知症の患者さんが、夜でも見えやすいよう明るくなっているナースコールのボタンがうっとうしいとかで何度もプッシュ(それがナースコールだとはわかっていない)。一応何度も説明をしたけどまったく理解してもらえず苦労した。同室のほかの患者さんからは「Stop talking, please」と言われる始末。そりゃそうよねー。
これ以外にも夜中に何度もトイレに行く患者さん、フルケアの患者さんもいたりして、コンスタントに動いた夜だった。

ところでシフトもあと40分で終わり、というとき。
新人さんが担当した要介助の患者さんが、なぜか中途半端に服を脱いでいて、彼女ひとりでは戻せないというので手伝いに。数日前に担当した患者さんで、確かに元気満々!というわけではなかったけど、歩くことはできたし、意識もちゃんとしていた。しかし部屋に入ってすぐに何か異様な感じ。いわゆる死の直前に現れる下顎呼吸をしているように見えた。声をかけても意識がモウロウとしている。それが寝起きだからかどうなのかはわからないけど、どうしてもこれが普通だとは思えず先輩と出勤したばかりの婦長を呼んでみてもらった。手足が冷たく、酸素レベルが下がっている。しかし血圧、脈拍ともに正常。念のために当直のドクターを呼んだところでタイムアップ。申し渡しの時間がきたので、自分のセクションに戻っていった。私が作業を終えて帰る頃、新人の同僚はドクターの指示を受けてまだ作業中だったため、その後どうなったのかわからない。この患者さんは明日退院予定。私のただの取り越し苦労だったことを願っている。

帰ってまっすぐベッドへ。しかし夜勤の初日は体内時計が狂い始めたところなので、ちゃんと眠れないことが多い。今日も8時半ごろに寝たのに目覚めたのは11時半。「たったの3時間かよ!」と自分でツッコミ。それ以上は眠れそうになかったので起きて、シェフDによるブランチを食べ、それから買い物、そして久々にジムへ行った。といっても元気に運動する気分ではなく、スパでひたすらボーッ。なんだかんだで1時間ぐらい泡にまみれていた。それでいい感じで疲れて夕方からまた仮眠に挑戦。でも1時間も眠れなかった。あぁ~。
夜勤をすると睡眠をしっかりとらなきゃ!というプレッシャーを感じる。そして寝ようとするので、なんか一日をムダにしているような気がしてならない。

さて。
今夜も夜勤。今から着替えて出勤。おそらく同じ患者さんたちを担当する。今日はいくつか手術が入っていたはずなので、担当患者数は増えるかもなぁ。どうなることやら。頑張って働いてこよっと。