この時期になると  今年こそは! と思う母さん

2008-10-23 | 食べ物

  

 

昨夜は母さん急に捻挫した所が痛み出し

明日はだな~ と思っていたら

案の定


お昼ごろからになりました。


今日は母さん と格闘の日

もう14年くらい 毎年毎年ていますでしょうか。


きっかけは 親戚のおば様から頂いた 渋皮煮

美味しいな~  って


どうやって作るのか 

本を見たり

その頃通っていたケーキ教室で教わったり


それから毎年栗が出始めると作っていました。

最初は 栗を町で見かけるようになると 出始めの栗を買って

PCが我が家に来てからは ネットで探して購入

毎年毎年 いろいろ研究

栗も様々な物を取り寄せて 名のある栗は制覇しました。

名があるからと言うわけでもなく

栗の質によって 向き不向きもあり

そんなとき 知人より紹介され購入した 


小布施の栗に出会い

小布施 と言うと 
あの高級な 茶巾絞りにしたお菓子 と
栗の落雁  きんとん  羊羹

商品になった物しか口にした事がありませんでした。


ネットなどで 小布施の栗を販売しているお店を探しても
数多くはなく それに値段がものすごい


小布施栗の一番大きなサイズで 
渋皮煮用 となると キロ数千円

とても高価なものなんです。


母さんは 栗林を代々守り続けている方から
直接分けて頂いているので 
とても素晴らしい栗が手に入ります。

小売りはしないので 本当に幸せです

もう10年以上のお付きい

毎年 電話のみのお付き合いですが 

長~くお付き合いさせていただいています。

そんな貴重な栗ですので 
この季節は無理にでも時間を栗のために作って

と思うのですが 

親が年を取るとともに 
この時期は母さん大忙しで

*寒くなってくるので ばあちゃんよく倒れて入退院を繰り返し じいちゃんがいたころは大病をしたので築地の病院まで通ったり

今思い出しても どうやって母さん上手く時間を調整していたのか? 
思いだせないほど。 1日 朝の4時から夜まで ぐるぐるしていました。
じいちゃんは ばあちゃんはあまり倒れなくなって と思っていたら
やっぱり タイミングが悪くて


何日も水に入れっぱなしになったり


来年こそは! と何年も思い


今年は 栗の到着もいつもより遅く

それが良い具合に

昨日届き 今日皮をむくことができ 
明日からは次の作業ができそうで


せっかく 渋皮煮を作りやすいように と 
発送前日に拾って新しい物を送ってくださるのに

いつも 「来年は 10月は予定を一切いれないで 栗休暇を作ろうかな!」なんて言っていました。

今年は本当にいいタイミングです


毎年送っていただく栗は 巨大栗

こんな栗見た事ない! ってくらい大きな栗です

今年は 栗林のおば様が

「あまり大きすぎても 差し上げるのに何個にもならないでしょう~」って

いつもは大きなサイズを送ってくださるのですが 今年はやや小ぶりサイズが届きました。

小布施栗


落ちたてをすぐ送ってくださるので スーパーで売っている栗と何が違うかと言うと

外の皮  中の渋皮も柔らかくて 渋皮煮に最適

だから 渋皮煮用は 普通の栗よりお値段が少し高くなるのでしょうね。

  




写真の物は 大きなものを選んで

いつもは もっともっと大きなサイズばかりなんですよ


綺麗に洗い




この頃 ばあちゃんもやってきて 皮むき開始!

ばあちゃんは几帳面なので 母さんより上手なんです


春ちゃんは甘えて

 


お仕事開始前に 先ずはお昼ごはん


午後からお仕事の父さんも起きてきたので


そこらへんにあるものでお昼御飯です




すくな南瓜の煮物



広島菜漬け



お赤飯 と 混ぜご飯を広島菜漬で包んだおにぎり


これに 西京味噌の甘い お豆腐と葱のお味噌汁


素朴ですね


さ~  腰を据えて 栗と格闘です!


は60℃くらいのお湯にいれ 皮を柔らかくして皮むき




ポイントは 外の硬い皮だけを剥いて

中は傷をつけない事

なんですが

大雑把な母さんにはそれは無理

「あっ」 って 何個も


ばあちゃんは几帳面なので 中に刃を当ててしまったのは

数個 だって


中に傷を付けてしまうと 煮て行く時に割れたりするんです


10キロ




黙々とばあちゃんと作業


春吉は 遊び相手がいないので




大変な作業ですが 10年以上毎年欠かさずやっていますので
ばあちゃんと2人だと 夕方には完成

すべてが終わるころには 指が麻痺して

固まってしまったように感じるほど




刃物を持った形のまま 手が固まったように感じるんですよ


途中休んでしまうと 痛みを感じてくるので

とにかく最後まで 突っ走るんです


刃のあたる 人差し指は真っ赤になって 肌もガザガザ





10キロの栗 外の硬い皮をむくと 8キロほどになります





ここで終わりじゃ~ないのよ


ここから先がもっとめんどくさい作業がまっています


今日はこれをやり始めちゃうと真夜中になるので

明日に


まだ数日かかる 渋皮煮です。


毎年毎年 この時期になると 作る渋皮煮

ほとんど ばあちゃん・母さん・おばちゃん 
お世話になった方へ 

自分のお家では 煮崩れた物を

瓶詰も 数本だけ残して

翌年~ ケーキの中に入れたりします


食べると言うより 作るのが好きのなのかもしれませんね


渋皮煮作業の続きはまた後ほど~




 

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