キャスパー・ユンカー、名古屋レンタル移籍

先日出た浦和絡みの移籍情報には、写真のFWキャスパー・ユンカー選手の名古屋レンタル移籍がありました。名古屋は外国人ストライカーが欲しいチーム事情があり、外国人枠の5つが埋まっていて、枠を空けて補強に動く可能性がある浦和との利害関係が一致しました。ユンカーは2021年に浦和に加入し、1年目で9得点、2年目で7得点とまずまずの結果を残していますが、負傷がちでフル出場できなかった事情もあります。

ユンカーはデンマーク人で、ノルウェーリーグのボーデ・グリムトで得点王となったことを評価されて日本に来ました。浦和は、そういう欧州中堅国で27歳くらいの選手が、年齢的に欧州一流クラブに行けないため、日本からのオファーを受けてくれるのではという獲得方針にしたようです。ショルツなどは、その方針で獲得できた、当たり外国人です。

ユンカーのプレースタイルはスピード型です。瞬間的に抜け出すよりは、カウンターで長い距離を走った方が威力を発揮するFWです。うまく機能させることができれば、ハーフウェイラインから独走してゴールを決めることもできます。対戦相手としては、何とかトップスピードに乗せる前に、早めにチェックして守る必要がある相手です。

ユンカーの思い出は、2022年5月の横浜FM戦で決めたハットトリックです。攻撃力の強い横浜FM相手に、前半で3失点してゲームは終わったかに思えましたが、後半にユンカーの3得点で追いつき貴重な勝ち点1を得ました。スピードだけでなく、クロスに合わせるのが上手いところを出せたのが、このハットトリックの要因でした。

レンタル移籍なので浦和戦には出場しない契約になっています。名古屋が、どこまでユンカーのプレースタイルを理解して合わせてくれるかはありますが、そのスピードは今でもあるので、名古屋で走るスピードが見られるのではと思います。