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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

古き良き二胡の音!

2025-04-21 09:40:40 | ■工房便り 総合 
二胡屋を始めて15年、二胡を作り始めて17年たちました。
その間作った二胡は、およそ300台(仕上がらなかったものも含め)調整などで弾いてみた二胡およそ5000台。
中国製の楽器でこれは楽器として優秀と感じたのは、王国光さんの作った二胡5台ですね。
この王国光さんの作った楽器をお持ちの方もいらっしゃると思います。
手放さない方が良いと思います。
もし皮がだめになっても張り替えるとさらに鳴ります。
張り替えたものが3台ほどありまして。
なり始めた時の音色の良さと振動の強さ、そして遠鳴り。
これは中国製の二胡としては桁違いです。
それほど今皆さんが思う程良い皮を使ってはいないのですが、木がとても素晴らしく、密度の高い木が選ばれています。
ですので、鳴り始めるのに相当時間がかかります。
もしかしたらそれこそ、プロが弾き込んで2、年3年とかかるようです。
だからでしょう!お客様のお持ちの王国光さんの楽器12年弾いていて皮を張り空けて1年ほどしてとても良くなりはじめました。
王国光さんの楽器は小さいです。
直径が88ミリくらいです。
ところが木の厚みは現状の10,8ミリと同じです。
大きさにすると厚い木が使われていることになります。
ですから、鳴り始めると音色が豊かでずっしりと響きます。
現在の二胡がどんどん大きくなって音は大きくなったようですが音色とも言えないガ鳴っている大声でしかなくなってきているようです。
私も作り始めた最初のころ、どんどん楽器を大きくして見ました。
中には直径95ミリなどといわゆる低音二胡に近いものもありました。
しかしこれらを鳴らすためには木の厚みを13ミリ以上にしないとただの大声になってしまうのに気が付きました。
当時作った最初のころの良い出来になったものが皆直径90ミリ以内でした。
最近作るヤマト二胡は皆90ミリです、そして木の厚みは14ミリにしています。
木が厚くなると楽器は鳴りにくくなります。
そこで、古楽器を調べていてよくなる楽器の構造を見つけ出したようです。

今作っているネオちゃん1号、これもネオちゃんに伝えていて、棹の太さも大切な事そして胴の削り込みの位置の問題そしてその暑さ、
久しぶりで王国光さんの楽器を弾いたような気がします。
古き良き中国の民族楽器の良さがこれで聞けます。
鳴りますよ、その上音色の良さは、、、まあ、お持ちのそんな小葉紫檀の二胡とも比べてみてください。
あと半月ほどで締め切ります。
良い弟子を得ることが出来ました、職人としてこれほどの幸せはないですね
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ

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