二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

訳の分からないのが、老紅木。

2018-07-20 09:37:22 | ■工房便り 総合 
中国の方は老紅木の音好きですね。

良い楽器の一つの名前を上げてもらうと、紫檀よりもむしろ、老紅木と答える方が多いように思います。

ところがです、その方たちがこの楽器は老紅木と見せてもらうと、

真っ黒です。

それはそうですね、木が酸化して真っ黒になっています。

ところが音色は微妙に違うように感じます。

紫檀には、

小葉紫檀、インド紫檀、インド血檀、鶏血紫檀、薔薇檀、アフリカ紫檀 アフリカ大葉紫檀、アフリカ小葉紫檀、アフリカ大葉紫檀、

まだほかにもあるのでしょうね、

ところが、老紅木はすべて老紅木なのです。

日本でいえば、パドウクやアフリカパドウク,最近ではオバンコール、まれにバリサンダーなども混ざっています。

たぶんというかかなりの確率でもっとほかの木も入っているはずなのです。

一つには、老紅木が二胡の良い材料ですという方が弾いて見せてくれるかなり高額な楽器の音色と、

比較的安い10万円台の老紅木との音色の差がありすぎるからです。

中国の演奏家がこの老紅木は良いという時の音色はかなり一定です。

大体が木目もわからないほど真っ黒です。

そうそう真っ黒といえば、あるお客さまが持ってこられた、老紅木といわれた木が実は、小葉紫檀だったなどという事もありました。


ところが比較的安価なものは、老紅木といっても相当いろいろな音色があります。

どちらが良いのでしょうかね???

沢山の名前が付く紫檀類と、一つの名前きりないけれどたくさんの種類の木がある老紅木と、、

後は皆さんが好みの音を覚えて、それで探す以外ないのかもしれません。

注意としては、オバンコールはこの10年くらいに出てきた老紅木です、特に5年くらい前から増えています。

これ、じつは胴割れがとても多い楽器の筆頭です。

理由はとても老と呼べるほど色が変わっていない、要するに乾燥が甘いという事だと考えます。



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