流れゆく雲に

風に季節を聞きながら、日々の出来事をつづります。

「夜会VOL.18 橋の下のアルカディア」を見る

2016-02-24 21:38:10 | 映画

MOVIX尼崎へ出かけました。

前日、ブルーレイを見て復習しました。

やはり、映画館のスクリーンで見ると迫力が違います。

第一幕

自宅のテレビじゃそんなことはなかったのに。

「いい子だから、いい子だから」

”いい子”って誰だろう? 猫のすあま? すあまを捨てようとしている自分に言っている?

橋の下に捨てられたと思い込んでしまった子供たち?

繰り返されるフレーズに涙腺が崩壊して行く。

そして、「人間になりたい」の歌を聴いて、また、泣いていた。

 

第二幕が始まります。

ストーリーが進みます。

もう、わかっています。結末は知っています。

でも観るんです。

あの瞬間を、最後のあの瞬間を、このスクリーンで見たい、そう思いました。

 

生まれ変わったら以前の記憶がない。でも、どこかに残っていてそれに気づかないだけ。

ある時、不意にそれがわかる。

彼女は「すあま」、あの猫の生まれ変わり。

輪廻転生。

 

朝日新聞朝刊「折々のことば」で中島みゆきさんのことばが取り上げられていました。

「時の流れが落としていったものを一番後ろから拾いながらトボトボと行くっていうのが、私には合っているかなって思うんです。」(「折々のことば」より引用)

石川啄木の短歌を思い浮かべました。

いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握ればゆびの あひだより落つ

(石川啄木「一握の砂」)

 

その落ちてしまった砂に何があったのか。

みゆきさんは先頭を走るのではなくラストを歩きながら失せ物を見つけ出しているんだ。

だから、シャッター街に残っていた。

なんていろいろなことを考えるんです。

(^^ゞ

 

とりとめもない文章になりました。

<m(__)m>

 

特典のカレンダーを手にすることができました。

(^_^)/

 

 

パンジーとストックが春を待っている。