葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

湘南バカボン物語

2008-05-04 08:43:14 | Weblog
所謂、湘南といえば茅ヶ崎の馬入川から葉山あたりまでを言うらしいが、此処では余りこだわらずにこの地域に住むバカボン(所謂放蕩息子ではない、愛すべきドラ息子)の事を少し書いてみる事にする。

以前にも書いたが気候風土が人間を造るという事、雪国の人達の我慢強さや沖縄の人達の解放的な性格を見れば良く判ると思う。この湘南という地域には温暖な気候と適度なリッチさがあり、余り物事を考えない人達が住んでいる特性だと思われる。

鎌倉で生まれた自分が此処までのんびりと育てられたのは、やはりこの地の風土とは無縁ではなかろうと思う。学校を卒業して親父の会社の入り3年で独立、その後の電子業界の拡大に次ぐ拡大でろくな営業もせず、大手企業の下請けとしてそこそこの企業に成長、天狗の鼻がいくつあっても足りないくらいうぬぼれていた時代やバブル崩壊の時代を経験して苦難の極みに落ち込んでも何とか乗り切れたのは、この土地に育てられたお陰かも知れない。

人間、人の苦労とお金の苦労は買ってでもしろと言われるけれども、この地のバカボンはどん底まで落ちる事はせず、逃げてしまう事が多いのか、それとも危険な事には近寄らないかいずれにしても、優柔不断である事は難くない。

湘南の代表といわれるような加山雄三でさえ親族の経営していた茅ヶ崎パシフィックホテルの倒産で困窮し彼の荷物を家で預かった事もあるが、それでも光進丸を以前より大きな船に買い換える位、頑張ってあの地位を保っているのだから立派というほかない。もし湘南バカボンクラブが設立できたら会長は加山氏、名誉会長は横須賀の小泉純一郎にしたい。(ちなみにご両所とも慶応出身というバカボンの条件にはぴったりで事務局は当方で引き受けるので宜しくお願いしたい)

バカボンの特長はアメリカ大好き、まねっこ大好きでしかも軽い、育ちの良さとリッチさ等はその用件を全て満たしていると言える。
小泉氏のプレスリー家で大統領家族の前で歌った『リパブリック賛歌』は湘南の人間としては顔から火が出る思いであった。横須賀のベースを子供の頃から見て、防衛庁(当時)の長官だった父を見てアメリカ大好きは致し方ないが、神奈川県の温暖な気候のしかも何も考えないバカボンを総理大臣にしてはがいけません。

只、突然変異ではあるが天才もいる。解剖学者で『バカの壁』の著者、養老猛司は別格のバカボンで子供の頃から天才、秀才の誉れが高かった。家が近所であったためよく遊んでくれて、昆虫採集に2人で鎌倉の山に行ったものだった。昆虫を観察するのがイコール人間観察だと言う。こんなメンバーがバカボンクラブを作ったら、参加して頂けるか心配だが、世界遺産を登録するといって、書類を捏造するよりこちらの方が湘南気質にあっているような気がするが、賛同頂けないかと思っている。
この他にも私の知っている鎌倉の小町通や逗子や葉山には多くのバカボンが居ますのでいずれ設立総会を思っています。

ギクシャクした世の中、75歳になれば姥捨山へ連れて行かれるご時世に、湘南らしく、バカボンらしく余り物事を深刻に考えずに自然に流されてノンビリと行きましょう。『バカボンは湘南を救う、いや日本を救う』


















コメント
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