葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

桐一葉落ちて天下の秋を知る

2021-10-16 14:31:15 | Weblog
衆議院の解散が大島議長によって宣言され万歳三唱で議員が地方に散って行った。
自民党がどれだけ議席を減らすか、はたまた反自民の得票がどれだけ増えるのか、コロナ禍の国民にとってはどうでも良いような気がするが、
それでは困るので本格的な国に奉仕できる議員が出て欲しいものである。

我々ロートルはこの先消えていく存在ではあるが、子や孫の時代を思いやると今のこの国の体制はなっていないと思うのである。
格差が激しく若い人たちの労働意欲がどうも感じられないのである。それは労働環境がこの20年くらい損なわれているのが原因のような気がする。
93年から景気後退が進み2000年越えても一向に上向きにならない景気がこのままの日本の現状である。

生活の向上が進んでいることは否定しないが、下請け業者に至ってはコストダウンの嵐は限界を超え、最低賃金を時間給1000円超えるか
越えないかの境目でどう見ても生活できないのである。ましてコロナの思わぬ攻撃で世界中が混乱しているのだが、我々以上に苦痛を
味わっている人たちの事を考えると心が痛む。だからせめて政治家は心してほしい。自民党も野党も給料はきちんともらえる議員たちに
言いたい。今こそこの国を如何にかじ取りを進めるかを選挙において語って欲しい。 そして我々は良い選択したい。

今年、11月に55年間働いた仕事を息子に譲るのだが、この先この国の在り様が気になって仕方がない。
ソロバンで始まりワープロやパソコンで仕事をしてきたこの身において、徐々に感情が薄れていく世の中になってきたように思える。
若い世代の方たちはパソコンがツールとして定着していると思うが、たまにはソロバンや紙計算で数字をたたくのも良いのではないだろうか?
あとひと月で自分で決めた定年になるのだが、政治も経営も気がかりな秋を迎え、冒頭の句のように秀吉もこんな心境だったのかなと深まる秋を考えている。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする