葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

恩人の死

2022-07-19 11:02:02 | Weblog
一昨日後輩のK君から電話があった。K君の父親のHさんが亡くなったそうだ。105歳の大往生だった。昨年暮れに奥さんが亡くなって
半年を過ぎて後を追ったような大往生だった。昨日、お参りに行って最後のお別れをしてきたが、穏やかな顔でベッドで眠っておられた。

思えば長いお付き合いだった。大学3年の時、ボーイスカウト(BS)を発団するために大きな力を貸して頂いた時からの約60年のお付き合いであった。
こちらは20歳前H氏は50歳前くらいだったと思う。生意気盛りの我々をいつも見守っていてくれた大人であった。ボーイスカウトの会議の後や
都度集まりごとに我々若いリーダーを連れて飲みに連れて行ったくれた大スポンサーであった。ご本人は若い人たちと話すのが大好きで青いこちらの
意見をよく聞いてくれて、しかもスカウトの子供たちを30人位を信頼して預けてくれる太っ腹の団委員長だった。所謂、金は出すけど口は出さない。
私の経営者としての教訓も彼から学んだことも多かったと思っている。鎌倉でO電気という電気屋さんをやっているのだけれど飄々とバイクに乗って
飛び歩いて、地方へのキャンプには系列電機メーカーのトラックを調達してくれたり、見えない費用の負担をしてくれていたり、本当の意味での
スポンサーであった。
息子のK君が香港に転勤してた折にはHさんとS君と3人で香港、マカオ等一緒に旅したのも思い出だが、何よりもアイデアマンでBSのキャンプファイヤー
の時の仕掛けは、以後伝統になるような方法を考えてくれた。以前は松明やワイヤを張り火矢で点火していたのだが、H氏考案のニクロム点火装置は
演出に合わせて自然発火する方法に演出を変えて、スカウトたちは本当に不思議でどうして火が付くのかと不思議がっていました。

世にいう「金持ち喧嘩せず」という言葉通り、温厚で着実で謙遜、篤実な生き方は私の目標ではあるがなかなかその域には到達できない。
数年前にお宅においてOBやOGが集まりお目にかかったのが最後ではあったが、其の時撮った写真を仕事机に飾ってある。
大正、昭和、平成、令和と105年の生涯を思うと素晴らしい人生だったと思います。今頃、半年ぶりに奥様と再会しているかもしれませんが
Hさんの人生を手本に私に残された人生を歩んでいきたいと思っている昨日、今日の感慨である。
Hさん 有難う御座いました。 弥栄、弥栄、弥栄、 合掌





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宗教の怖さ

2022-07-14 14:57:19 | Weblog
思わぬ事件が起きた。参議院選挙の終盤2日前に選挙演説中の安倍元首相が狙撃され亡くなった。理由ははっきりまだ分からないが、
どうやら新興宗教に安倍氏が送ったメッセージが誤解されたらしい。いずれにしても選挙中にこのような事件が起こること自体が
異例中の異例であろう。まだ詳細が分からないこともあるが、犯人の供述で母親が宗教に入れ込んで財産のすべてを失ったことへの
恨みらしい。政治家である安倍氏がその団体にメッセージ送ったという事が逆恨みの原因らしい。(実際は違う団体らしいが)

宗教の怖さは前にも書いたが、無償の愛とか奉仕とかいうもので全て悪い言葉でいえば「ごっつうさん」体質なのである。
所謂、旧宗教と戦後台頭した新宗教の違いは歴史観なのである。例えば仏教でいえば数百年以上千年も続いているので少なくとも
教義はある程度構築されているし、特に戦後日本に入ってきた新宗教というジャンルのものは旧宗教の焼き直しの教理を作り
今度の問題になっている韓国系の教団は反社会勢力と考えて良いのではないだろうか。

笑ってしまうのは聖書と仏典などをミックスした聖典と称するものを作り、献金しないと地獄に落ちる等といわば脅しの宣教を行っている点である。
誰しも幸せな人生を送りたいと願っているが、順風満帆は良しとするも人生は浮き沈みもあり苦しい時に助け合うのが家族であり友であるので
自分自身を失わず、しっかり歩いてほしいものだと心からそう思う。必ず後で笑い話が出来るので「ナンクルナイサー」の精神で行きましょう。

残念ながら落命した安倍氏や家族には気の毒だが、政治家に望まれるのは国民のために自身を捧げてこの国を良くしていこうという召命感では
ないかと思うが、果たして全ての政治家にこの召命感があるや無しやと問わざるを得ません。犯人は犯した罪の償いはしなければならないが
それだけでいいのだろうか?もっと本質を見抜いてこの国の病巣を断つことが必要ではないのだろうか? 政治家は襟を正して国家のために
尽くしてほしいものだ。第2の同様な事件が起こらないように心から願いたい。


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