けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

山形、あの桜も開花

2012-04-30 21:31:52 | 野良あるき


山形天童に日帰り旅。
新幹線は便利だけれど、日帰りできちゃうのはちょっと寂しい…。
桜がちょうど満開になったところ。日本は広いです。
そして、この桜はきのう咲き始めたそうです。何の花でしょう?

  

そうです、サクランボの佐藤錦の花。
花びらの下に緑色の球が。
2月の雪の中、つぼみの数を適正にする「芽カキ」作業をしたそうです。
多くの手間と繊細な手数、細心の注意で、大事に育てられる赤い宝石です。

  

ちょうど氏神様の春の祭礼で、お祭りの定番のご馳走、お赤飯とお煮〆をいただきました。
カラガイ(?)という魚と、ニシンの昆布巻き、この時期に出回る孟宗竹の煮ものです。
カラガイはカレイのようなカスベのような??
ありがたく目出たい春の祝いのおすそ分けです。

カエルもそろそろ出番です。


100万匹が、ゴ、ゴ、ゴー!

2012-04-24 21:35:25 | 浜あるき
シロザケ(普通のサケ)の稚魚放流をすると聞いて、見に行きました。
積丹川の支流。河口から1キロぐらい?のところです。
孵化場から水槽に入れてトラックで川岸まで。
そこから、オレンジ色のホースで一気に川へと、ゴゴゴー!
30分足らずで100万匹の放流完了。3、4年後にこの川に戻ってきます。

    

びっくりして目が回ってしまう子もいます。
浅いところでひと息。
専門家は、夜に放流すべきだといいます。
どうか、鳥たちが見ていませんように。

大漁、あれこれ

2012-04-24 21:32:41 | 浜あるき
知り合いの漁師さんたちが、刺し網から魚をはずしていました。
アカガレイです。小さいのは全部オス。メスは30センチ以上になって、子っこ(卵)をもっています。
豊漁なのはいいけれど、魚をはずして網をほどくのに、夜明けから夕方までかかることもあるそうです。
冬の日はシバレルし、手は腱鞘炎になるし「ゆるくないんだわー」(楽な仕事じゃない)と、奥さん。

        

こちらは、地方名「ガヤ」。たくさん群れて「ガヤガヤうるさいぐらい」だからガヤ。
エソメバルです。ひと箱の浜値が、2500円ぐらい。安い! 安すぎる!!

      

こちらはソイ兄弟。
左から、クロソイ、マゾイ、シマゾイ、ヤナギノマイ…。
他にも種類があるそうです。
クロソイの鍋物、美味かった!!

春を告げる漁、コウナゴすくい

2012-04-23 21:36:19 | 浜あるき
積丹の漁港で、春を告げるコウナゴすくい漁の準備をしていました。
右の写真が取りつけ終わったところ。
夜の漁です。船の横にとりつけた2本の棒に網を張り、集魚灯で魚を集めてすくいます。

コウナゴとは、イカナゴのこと。
じつは、日本海の魚類の食物連鎖を底辺で支えているのが、イカナゴ。
人間にも、肉食の魚たちにも、とても大事な魚なんだそうです。

春先のこの時期は1cmほどの「チリメン」。
大きくなるにつれて、コスジ、チュウスジ、オオスジと、名前が変わり、
20センチ以上にもなる成魚は「オオナゴ」と呼ばれています。

三陸沿岸では成魚は「メロウド」と呼ばれ、
ちょっと仕組みは違うけれど2本の棒に張り渡した網ですくいます。
ただし、三陸では昼間、鳥山から魚群を見つけてすくうのだそうです。