けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

横須賀の海は楽しい

2011-08-30 00:42:52 | 浜あるき
東京湾って、きたなくて泳げないと思っていませんか?
横須賀の走水海岸では、毎年夏に市の主催で子どもたちのスノーケリング教室をやっています。
この海岸は春には潮干狩り、夏は海水浴が楽しめる、生き物がいっぱいいるいい海なのです。
それもそのはず、“海のゆりかご”、アマモという海草がしげっている。

  

打ちあがっているこれが、アマモ。
遠浅の浜で、太陽の光をたっぷりもらっています。
そして、こんなカラフルな魚が…。

       

魚もウミウシも貝も…。驚きの多様な生き物の楽園。
東京湾だって、捨てたもんじゃないんです。

流れ流れて、旅路の果てよ

2011-08-25 00:44:34 | 浜あるき
東しゃこたん漁協美国支所、ウニのセリの様子です。
朝とってきたウニは、すぐさま漁師さんの各家でむかれ、
塩水パック詰めや、折詰めに加工。15時ごろまでにセリにかけられます。

   

仲買人が買ったウニは、遠く関西方面や東京にも送られていくそうです。
東京で、本当に美国のウニたちに会えるのか?
行方を追って、天下の台所、築地市場へ。

  

ウロキョロ、ウロキョロ…。むむ?見覚えのあるパッケージ。
ありました~! 運よく、愛しの美国のウニたちに再会!!
奥の右から3番目。ふたに赤い文字が印刷してある折です。
利尻・礼文など、強豪ライバルたちと肩を並べ堂々たるもの。

キタムラサキウニよりも高価な、エゾバフンウニの折詰め。
3000円で今日は7折を競り落としたそうです。
すでに4折が、丸ビル内の高級料亭に予約販売ずみ。
「美国のウニは美味しいし、品質が安定しているから、
お客さんに安心して勧められる」と、
ウニ取り扱い歴20年の担当者さんが太鼓判。
なんだか自分のことのように、うれしいです。

  

真中の写真は別のお店。ケース中央の折が美国産のエゾバフンウニ。
3900円の値段がついていました。
ちなみに、一番右の写真は、本日わたしが築地で見た最高値のウニ。
キタムラサキウニですが、この1折で8000円ですと~!!

積丹から追ってきたウニの旅路を見届けられるのは、ここまで。
丸ビルの高級料亭は、敷居が高すぎまして…。

ホヤラブ

2011-08-25 00:43:52 | 浜あるき
少し前から、無性にホヤが食べたくて…。買ってきました、築地で。2個も。

  

右が、アカボヤ・北海道産(300円)。左は、マボヤ・青森産(380円)。
さばいたものが、右の写真です。
独特の磯の香と、何ともいえない渋みは両者とも同じですが、
アカボヤのほうは、噛むにつれねっとり感が出て甘みも強く、
本日の勝負は僅差でアカボヤの勝ちかな。

今年は、東北産が出回らないのが、残念です。
近所の魚屋さんでも、去年まではときどき店頭にあったのに、
今年はまったく見かけません。
ホヤの養殖は、出荷までに最低3年かかります。しばらくお待ちせねば。

レアといえば…。これ、ファンだったんです。

                    

その出会いは5、6年前、出張帰りの東北新幹線で、隣の座席のでっぷりしたおじいさんが、
ワゴン販売を呼びとめ、関西弁で「ホヤ、あるかー?」(アクセントはホヤ↑です)。
ホヤラブなもんで、恥ずかしかったけど思わず「わたしにも1個ください!」
今回の震災で、石巻の会社が被災。生産再開に向け、非常な努力をされているようです。
水月堂さん、どうぞがんばってください。お待ちしています!

葉山、秋色?

2011-08-17 00:05:33 | 浜あるき
久しぶりに、葉山へ。
夜、着いたので気づかなかったのですが、朝になって窓を開けてびっくり!!!
海辺の「小屋」の裏山がまっ茶色。ついこの間まで、あれほどモリモリしていた緑の山が…。
落葉するには早すぎるし、常緑樹のシイ、カシ類までも茶色い。
・・・さては、先日の台風かー!!

      

山に残っている緑は、塩害にとても強いマツだけ。
そのマツも海岸線ではこのとおり、無残にも真っ赤。

海は何事もなかったかのように穏やか。
海岸沿いの家の壁や塀がだいぶ壊れているので、相当荒れたはず。
砂浜もこんなにきれい。ちぎれて打ち上げられた海藻は、どこにいったのでしょう??

             

素潜りで海に入ってみました。
(カメラの防水ハウジングを今回も持っていかなかったので、写真ナシ。残念)
台風で海藻が流されてスカスカ。海中の森も山の森と同じく、まったく別の風景に。
でも、地元の老漁師さんのお話では「たまに台風がきて海底の砂や泥をさらってくれると、
新しい海藻や、サザエ・アワビなどの貝が増えるからいいんだ」とのこと。
水温が下がってくるこれからが、海藻の芽生えの季節。今年の芽生えが楽しみです。

きのうの海は、1年に何日あるかというくらい穏やか。
しかもこの時期は、南の海から潮に乗ってきたカラフルな魚がいっぱい!!
キンギョハナダイ、ハタタテダイ、クロユリハゼ。チョウチョウウオもあちこちに。
ニジハギ、シマハギ、キイロハギ、ニセカンランハギ、ニザダイ…、ハギの仲間が多いなあ。
なあんて書いても、写真がないとね。
1時間ちょっとの間に54種類の魚を観察できました。

群馬の“暗号”? 上毛かるた

2011-08-16 00:48:08 | 街あるき
群馬といえば…?
縁起だるま!  温泉!

   

そして「上毛かるた」ですよ~。

        

昔、全国から田舎者が集まる学生寮で、相部屋の大分の子に聞かれた。
「群馬には、県民は誰でも知ってる暗号があるんでしょ?」と。

それは、上毛かるたのことね。秘密の暗号じゃないけどさ。
でも、子ども時代を群馬をすごせば、誰でも全部ソラでいえるのは確か。
群馬の太田にいる小1の甥っ子は、3歳のときすでに、全札を暗記していた。

「鶴舞う形の群馬県」とか、「県都前橋 糸の町」とか、
「すそ野は長し赤城山」とか、「誇る文豪 田山花袋」とか…。
群馬の名所旧跡、偉人、産業などを網羅しているのです。
とはいえ、戦後間もなくできたかるたなので、産業は現状とずいぶん
かけ離れたものになっていますが…。

1枚だけ、時代によって変化した読み札がある。それは、人口の札。
わたしのときは「力合わせる180万」だったのが、
末弟が小学校に上がった頃には「力合わせる200万」になっていた。

これから少子高齢化で、人口が減ったら…。
増えたときとは違い、すかさず変えたりはしないような気がするな。 

(写真は全部高崎駅で撮影。温泉のは新幹線待合室。
 他は改札そとの広々~とした群馬特産品売り場にて)