けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

積丹でウニざんまい

2011-07-30 00:51:09 | 浜あるき
積丹のウニの解禁は、6月~8月。
ただ今、シーズン真っただ中。7月中旬以降はナギがよく、連日の口明けだとか。

どんなふうにウニを獲っているのか、海に出た漁師さんのあとを追いました。



この地方では「ガラス」と呼ぶ箱めがねで、海中をのぞき、
長い棒(ほこ、と呼ぶ)の先につけた、金属のヤスでウニを突いてとります。
しかし、苦しそうなこの体勢。



ウニを獲りつつ少しずつ移動。
電動モーターの小さなプロペラを回すのが、最近では一般的ですが、
中には、伝統的な木の櫂を操る漁師さんも。
海中を覗き込んだままの姿勢で、
右足で右舷の櫂を、右手で左舷の櫂を器用に漕ぐのです。
そんなん、ありえへんって! 修得に3年はかかるそうです。神業です…。

せっかくなので、ウニの写真もご覧いただきましょう!
うほほほ~。これをご飯に、どばっと乗せて・・・。たまりまへんなあ。

う~、マンゴーっ!!

2011-07-15 00:52:08 | 浜あるき
宮古島で、数年来お世話になっている漁師の親方から、
何の前触れもなく、いきなりマンゴーが届いた。
箱を開けると…、なんと眩(まばゆ)い赤い輝きじゃー!!
天の岩戸にもひけをとらない、あまりの神々しさ。思わず叫んだ。
「わおーーーんっ」(遠吠えか?)

       

送ってくれた御仁が、この方。
素潜り追い込み漁の親方。渋い男ぶりでしょう?

金だけあっても、網元にはなれません。
漁の経験、頭脳、胆力、決断力、多くの漁師をまとめる人望、
すべてそろった男の中の男です。

さて、生まれて初めて手にするこの赤い財宝をどうするか…。
明日から釜石に出張。
うーむ。お世話になっている夫婦2人暮らしの方に1個を持参。
群馬の両親に一番大きいのを1個送って。
あとはどう食べたらいいのか…。慣れない贅沢に戸惑います。

たまには、鉄っちゃん

2011-07-11 00:55:26 | 日記
群馬で用事を終え、新前橋駅にちょうどきた電車に乗りました。
それが…。

   

今年お目見えした新車両。この日、まだ2回目の運行だそうです。
座席は、はやぶさ(まだ乗ったことがないけど)みたいな3列シート。

各車両に、キッズルームやお座敷などの共有スペースもついていて、
広々~、伸び伸び~。

高崎駅での長めの停車時間は、ホームでちょっとした撮影会。
わたしは、それを横目にお弁当を買いに。
お祭り気分で、ついビールも追加しちゃいました

七夕給食

2011-07-09 00:56:18 | 日記
新潟の小学校で、給食をふるまっていただきました。
ちょうど七夕、行事給食です。ラッキー★☆
スープに浮いている、星型カマボコが楽しいです。
「学乳」って、商品名? 地元の牛乳メーカーのものです。

            

真中のお皿に乗っている茶色いのは、イカの厚い切り身のソテー。
1月にごちそうになった岐阜の給食でも、同じものが出ました。
不思議な感じがします。全国チェーンの卸業者があるのでしょうか?

食育基本法ができ、
学校には栄養教諭(教諭資格のある栄養士さん)の設置が義務づけられ、
給食の地産地消が進み、
地域の農家が学校に食材を直接納入する動きも各地で活発です。

いいことですね。
学校給食は、時代を反映するのですね。

何に使える?カメの甲

2011-07-08 00:57:07 | 浜あるき
新潟市の海辺の町で、こんなものを見つけてびっくり!
何気なく通りがかっかった地蔵堂…、軒先に「カメ!?」

  

アカウミガメかな? それにしては丸すぎる?
いずれにしてもウミガメだと思いますが。
新潟市の海岸は長ーい砂浜。日本海には、夏には黒潮の分流、
「対馬海流」が、南から北へとかなり勢いよく流れます。
この暖流に乗るのか、年に数匹カメの漂着があるようです。

日本人には昔から、海からの漂着物を「エビス」と呼んで、縁起物とする信仰があります。
きっと、このカメの甲も縁起物として拾われたのでしょう。
それにしても、こんな利用の発想があるとは…。

ついでに、カメの甲の使い方をもうひとつ。
青森県、弘前城天守閣の展示資料で、先日こんなものを発見…。



火縄銃に使う、火薬入れだそうです。
これはおそらく、陸ガメ。木彫りではなく、本物!!
腹の甲と背の甲の間を、上手に塗り固めてあります。立派な工芸品ですね~。
プラスチックなどがなかった時代、
あらゆる道具を自然素材から生み出した暮らしの知恵と技ですね。