けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

春を告げる漁、コウナゴすくい

2012-04-23 21:36:19 | 浜あるき
積丹の漁港で、春を告げるコウナゴすくい漁の準備をしていました。
右の写真が取りつけ終わったところ。
夜の漁です。船の横にとりつけた2本の棒に網を張り、集魚灯で魚を集めてすくいます。

コウナゴとは、イカナゴのこと。
じつは、日本海の魚類の食物連鎖を底辺で支えているのが、イカナゴ。
人間にも、肉食の魚たちにも、とても大事な魚なんだそうです。

春先のこの時期は1cmほどの「チリメン」。
大きくなるにつれて、コスジ、チュウスジ、オオスジと、名前が変わり、
20センチ以上にもなる成魚は「オオナゴ」と呼ばれています。

三陸沿岸では成魚は「メロウド」と呼ばれ、
ちょっと仕組みは違うけれど2本の棒に張り渡した網ですくいます。
ただし、三陸では昼間、鳥山から魚群を見つけてすくうのだそうです。