けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

50年前の漁師の手作りエサかご

2010-02-28 09:37:18 | 浜あるき
葉山の80歳代の漁師さんのお宅に遊びに行きました。
櫓こぎの師匠です。
縁側に座って、しばし釣りのお話を聞く。

30代の頃に作ったという、エサかごを見せてくれました。
ねらう魚の種類や大きさによって、カゴの作りも違います。
左から、イサキ、マダイ(小さめ)、イサキ、小アジ用。
イサキやタイのエサは、細かくしたイワシにゆで素麺を刻んで混ぜたものだそうです。



本当に器用なものです。芸術品ですね。
扉のフォルムなんか、うっとりします。
でも、魚に糸を切られたらおしまい。消耗品です。
時化で海に出られない日に、コツコツと作ったそうです。



鉛を溶かして古ハガキで作った型に流し込み、金網も自分で編んだといいます。
銅製なので、錆びて緑色になっています。
今は釣具屋さんで、いくらでも既製品が買えますが、
昔は何でもこうやって手作りしたのですね。

街路樹のギンナン

2010-02-21 09:41:20 | 街あるき
近所の都道で、街路樹のイチョウを剪定しています。



イチョウには雄株と雌株があり、街路樹にはなるべく雄株を植えるそうです。
種から雌雄を見分ける方法があるのかどうか…。
見分けたつもりでも雌株が混じることがあって、街路に植えてしまったら抜くのも面倒だからか、
家の近くでは、10本に1本は雌株のような気がします。

冬の今ごろの剪定でも、枝にしがみついていたギンナンがかなりあったみたい。
電気屋さんの前に、このとおり。



「これは売れるな~」。ふと思ったのには、訳がある。
わたしが生まれて初めてお金を稼いだのは、小学校3年生のとき。
近所の神社で弟と拾い集めたギンナンを、スーパーに持って行って500円で売ったのでした。
母の提案だったのだけれど、母も母なら、わたしらきょうだいも豪胆というか、変わり者。
今の時代なら、「ありえねー」話です。