けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

秋(安芸)だ!神楽だ!

2012-08-29 15:02:57 | 野良あるき
うかつなことに、広島の山間部でこれほどお神楽がさかんだということを知らなかった。
広島だけでなく出雲神楽の島根など、中国地方全体なのかも。

道路を走っていると、「○○神楽団」という看板が目につきます。
たとえば、北広島町には、町内に70もの神楽団があるそうです。
もちろんプロの芸能集団ではなく、ごくふつうのひとたち。
仕事が終わった夕方からや、土日に集まって練習をしたり、公演をしたり。
秋のシーズンには奉納だけでなく、大会も各地で開催されるそうです。

さらに、美土里町には「神楽ドーム」なる、常設小屋があるんです。びっくり!!
毎週金~日の3日間、町内と隣の安芸高田の神楽団がとっかえひっかえ出演しているそうです。

  

さらにすごいのは、温泉と湯治宿がくっついていること。実際に泊まれます。
駄菓子屋さん、茶屋風の豆腐屋、パン屋、ソバ屋、飲み屋も小路に並んでいます。
「ふるさと創生1億円」で山を拓いて、テーマパークのようなこの施設を丸ごと作ったそうです。



里神楽の資料館もあって、
神楽のビデオ上演のほか、江戸時代からの衣装や面が展示してあります。

  



ショップのショーケースには、「くも」。しかも「手作り」。
歌舞伎でも使いますが、バッと投げると細く切った白い紙のテープがバーッと散って、
まるで蜘蛛の糸のように見える小道具。
買えばよかったかな…。

西日本のブナ

2012-08-29 14:53:18 | 野良あるき


ブナといえば、日本でいちばん有名なのは白神山地?
東北の山々は、ブナの森ですね。
少し南、富士山の東南の麓、函南のブナ林。歩いたことがあります。見事です。
でも、ブナは北の植物というイメージが強い。

しかし、しかし、もっと中国山地にこんな見事なブナの森があったとは!!
全く知りませんでした。驚きです。
これで樹齢どれくらい? いちばん古くて400年だそうです。

標高1000mぐらいの林では、アカマツとブナが混生していました。
何だか、すご~く不思議な光景。

湧水くみくみ、旅路

2012-08-29 14:38:20 | 野良あるき
広島県北西部、山あいの旅は、湧水に恵まれます。
そういえば、泊まった宿の「あるぺん屋」さんも地下水でした。
お風呂も地下水だから、やわらかくて気持ちよかったな~。
簡易水道もひいているけれど、外の洗車ぐらいにしか使わないとのこと。
何たるぜいたく。

宿に向かう途中でまず、給水。
翌朝、宿を出てから、近くにある1200メートルちょっとの臥竜山の8合目にも湧水。
ここは、ブナの森でした。西日本にブナ林があるとは…。

  

さらに。少し下って東へ。三次市と安芸高田の境あたりでも。
やっと掘り当てた湧水は「黄金千貫の値がある」と喜ばれたことから、
「千貫水」の命名。

  

「じゃあ、1貫ってどれくらい?」ということで、昔の秤量でしょうか、石が置いてあって面白い。
すぐ下には、こんなすてきな川がゆったりと流れていました。
足を川にひたし、木陰でオハグロトンボを眺めながら、しばし。



中国山地、八幡原の湿原

2012-08-29 14:29:37 | 野良あるき
  

広島県の北西の角、島根県境の八幡原地区には、
一説には「尾瀬が原よりも生物相が豊か」という湿原があります。
元は一面の湿原だったのを、人間が道を切り拓き、田んぼを作り、
水をせき止めて牛の放牧地にしたため、今残されているのはごくわずか。
一部で、環境省の復元事業もされているようです。

夏から秋へと移り変わる、そんな季節の花々が咲いていました。

  

  

どぶろくの宿

2012-08-27 22:26:25 | 野良あるき


広島県のいちばん北西、あと少しで島根県というところ。
標高1000mでスキー場もたくさんある、北広島町の八幡原。
広島県で唯一という、どぶろく特区の民宿「あるぺん屋」さんに泊まりました。

息子さんをスキー選手にする資金のために、お母さんが始めた民宿。
今ではその息子さんが、スキーコーチのかたわら、
夏には6反の田んぼを作り、そのお米からどぶろくを醸しています。

火入れをせず、酵母が生きたままふるまうのが、ご主人の哲学。
いや~、甘く香り高くなんともいえず美味い!!!
もう1杯!!