けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

ワカメの水揚げ

2013-04-20 15:43:27 | 浜あるき
  


釜石市箱崎の漁師さんご夫妻を訪ねました。
今年のワカメ水揚げは今週で終了。作柄は上々だそうです。
ワカメをゆでて塩蔵する加工所、倉庫も再建されました。
でも「ご祝儀相場」だった昨年に比べると、半分以下の価格。

昨年は共同生産だったのが、今年からは各漁家ごとに。
やりがいが変わったのはもちろんですが、
奥さんたち女性が浜仕事に復帰したのも大きな変化。

なので「うれしいけど、2年あいたから筋肉が落ちたみたいで・・・。仕事がキツイの」と、奥さん。
去年、補助金で日当が出たのは男性だけ。「暇だから韓流ドラマにはまってた」と笑います。
そういえば、釜石の水産加工屋さんでは働き手が集まらなくて困っているという話を聞きました。
働くことも日々の習慣のうち。元に戻るには気力体力ほかいろんな力が必要なのかもしれません。



さて。漁港には、新造の漁船がずらり。
加工施設と倉庫も復活したので、残るは漁港施設。
かさ上げ工事が進んでいましたが、岸壁や船溜まりだけでなく、沖の離岸堤も必要。
漁港によっては、外洋の荒波に無防備になって、低気圧のたびに船を高い場所に一時移動。
元通りになるにはかなりの時間がかかるようです。

  

津波の碑と仮設商店街、釜石

2013-04-20 15:26:22 | 浜あるき
  

釜石の町中にあるお寺。
門前には、明治の「海嘯(大津波)紀念」の仏さまが2体。
その脇に、今回の津波がここまで到達したことを記した碑が。



そして、境内のすぐ隣には、仮設商店街が何棟も並んでにぎやか。
町の人たちのがんばりと気概を感じます。
満開の桜の花もたくましく、そのがんばりを励ますようです。




釜石名物、呑ん兵衛横丁、復活!

2013-04-20 15:11:44 | 浜あるき
  

釜石の名物、呑ん兵衛横丁。
新日鉄の工場塀に沿った細長い長屋に、
3坪ぐらいの小さな飲み屋さんが、ハーモニカの吹き口のように並んでいました。
かつて、溶鉱炉の火が24時間燃えていた時代、3交代シフトの工員さんたちが、
仕事帰りに立ち寄るため、横丁も早朝から明ける店もある24時間体制。

津波で流され、場所を移してプレハブの仮設店舗で再開!!
とっつきの「お惠」(おけい)のママは、横丁の組合長。
気さくで楽しく、とてもなごめるお店です。

  



地物の肴のおいしさに、地酒の浜千鳥がついついすすみます。

今が旬!岩手の天然海のマス

2013-04-20 14:56:52 | 浜あるき
春は海のマスの旬。ご存知でしたか?
岩手の沿岸で、いろんなマスがあがっています。



まずは、大目マス。
マスと呼ばれていますが、じつはこれ、一般的なサケ(シロザケ)。時鮭とも。
秋にとれるサケと違い、卵や白子がまだ未成熟です。
なので脂がたっぷり、秋のサケより格段に美味しいのです。



次が、「真マス」。
岩手では「真マス」と呼ばれていますが、じつはサクラマスのこと。
サクラマスは、ヤマメが海に降りて大きく育ったもの。
渓流のヤマメとはかけはなれた姿形ですけれど。
サケよりも肉質が細やかで、脂ものっていて、断然美味しい。
値段も当然高いです。



そして最後が、「サクラマス」。
えーと、非常にややこしいのですが、岩手ではカラフトマスが「サクラマス」と呼ばれているのです。
だから、この写真はカラフトマス。
サクラマスよりずいぶん安い。身質が劣る上、たくさんとれるから?

サクラマス、食べたかったなあ…。







宮古(岩手)のブランド「花見カキ」

2013-04-20 14:45:35 | 浜あるき
  

恥ずかしながら、知りませんでした。
宮古のブランド「花見カキ」。
ちょうど桜の咲く今頃、春先にぷっくり太った、大ぶりのカキ。
今シーズン、やっと復活したそうです。

宮古の町の飲み屋さんで見つけました。
2個1000円。
そのお味は? う、うまーい!!
するりと体に入る、すなおでやさしい味。
みけんのあたりにツンとくる独特のくせがない。
それでいて、香りとコクはしっかりある。
こりゃ、何個でもいけるなあ。

でも復活とはいえ、今シーズンの水揚げはまだわずか。
全国各地からの注文に応えられるのは、来年以降になるそうです。