埼玉県の大宮駅から、バスで30分。
江戸時代初期に、見沼の干拓で広大な田んぼが生まれた「見沼田んぼ」。
その中の野田地区は、江戸時代からサギの大繁殖地だったそうです。
「野田のサギ山」は国の天然記念物に指定され、昭和32年には6000の巣でサギが子育て。
周辺の林は白い花が咲いたように真っ白になったそうです。
ところが、昭和40(1965)年からサギの姿は急激に減り始め、
わずか7年で1羽もいなくなってしまったのです。
原因は、その頃、日本のコメ作りが劇的に変化したこと。
その2大要素が減反と農薬です。
サギが最後まで営巣していた農家の屋敷林です。
今でもサギは戻らないそうです。
サギ山(サギの営巣地)があった場所の一角が、今では公園になっています。
そして、周囲にはサギがいない田んぼの風景が広がっています。