宮崎の「あくまき」をいただきました。漢字にすると「灰汁巻き」。
一種の保存食。でも、保存という機能性だけではなく、美味しい!!から、受け継がれているのだと思います。
きな粉や砂糖醤油をつけて食べます。大好物です
水でうるかしたもち米を竹の皮に包み、木の灰から作った灰汁(あく)で煮たもの。
簡単に説明するとこうなりますが、じつは、すごく奥が深いのです。
なぜなら、灰汁の作り方がむずかしい。
まず木。どんな木からもいい灰汁がとれるのではなく、カシが最高、シイでも可。
カシにも何種類もあるので、どれがいいのかまでは、わかりませんが…。
木(炭ではだめ)を燃やした灰を、きれいにふるってバケツに入れ、水を注ぎ数日おきます。
その上澄みが灰汁。強アルカリ性で、指にちょっとつけてなめただけでも、ビリッときます。
灰汁のアルカリによって、もち米がとろとろに。表面は茶色くなってピータンみたいに透き通ります。
灰汁が弱いと、米が粒々の固いままで、あまり美味しくないみたい。
さらに、もっとすごいのが、北日本にも同じ食べ物があるということ。
山形県南部の山村で出会ったことがあります。「ちまき」と呼ばれていて、端午の節句の行事食。
ところが何と、南と北では、灰汁を作る木も包む葉も、まったく違う植物なのです!!
山形では、ナラの木が最高、ブナやトチでもいいそうです。
そして、九州ではモウソウチクの皮(タケノコが出るときにかぶっている皮)で包みますが、
山形では、クマザサを何枚も重ねて使います。葉っぱが小さいので、1個ずつが三角錐でお握りサイズ。
気候風土が違うから、自然に生えている草木も違う。
それを上手に利用しつつ、北と南で同じ料理を作っていたなんて。ほ~んとに、不思議です。
味は…? すこし硫黄のような香りがして、風味は同じような感じです。
ただ、両方とも灰汁の加減がポイントなので、作り手によって味が違うように思います。
一種の保存食。でも、保存という機能性だけではなく、美味しい!!から、受け継がれているのだと思います。
きな粉や砂糖醤油をつけて食べます。大好物です
水でうるかしたもち米を竹の皮に包み、木の灰から作った灰汁(あく)で煮たもの。
簡単に説明するとこうなりますが、じつは、すごく奥が深いのです。
なぜなら、灰汁の作り方がむずかしい。
まず木。どんな木からもいい灰汁がとれるのではなく、カシが最高、シイでも可。
カシにも何種類もあるので、どれがいいのかまでは、わかりませんが…。
木(炭ではだめ)を燃やした灰を、きれいにふるってバケツに入れ、水を注ぎ数日おきます。
その上澄みが灰汁。強アルカリ性で、指にちょっとつけてなめただけでも、ビリッときます。
灰汁のアルカリによって、もち米がとろとろに。表面は茶色くなってピータンみたいに透き通ります。
灰汁が弱いと、米が粒々の固いままで、あまり美味しくないみたい。
さらに、もっとすごいのが、北日本にも同じ食べ物があるということ。
山形県南部の山村で出会ったことがあります。「ちまき」と呼ばれていて、端午の節句の行事食。
ところが何と、南と北では、灰汁を作る木も包む葉も、まったく違う植物なのです!!
山形では、ナラの木が最高、ブナやトチでもいいそうです。
そして、九州ではモウソウチクの皮(タケノコが出るときにかぶっている皮)で包みますが、
山形では、クマザサを何枚も重ねて使います。葉っぱが小さいので、1個ずつが三角錐でお握りサイズ。
気候風土が違うから、自然に生えている草木も違う。
それを上手に利用しつつ、北と南で同じ料理を作っていたなんて。ほ~んとに、不思議です。
味は…? すこし硫黄のような香りがして、風味は同じような感じです。
ただ、両方とも灰汁の加減がポイントなので、作り手によって味が違うように思います。