けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

東京湾で、底引き網漁体験!

2011-11-14 23:41:52 | 浜あるき
アクアラインの千葉側の根元、木更津市金田漁港の、知る人ぞ知るマルチ漁師Kさんたちが、
今度は「木更津金田の浜活性化協議会」とかを作って、漁業体験事業を始めました。
メニューは今のところ、アオギス脚立釣り(昭和30年代までの伝統的な海遊び)、底びき網漁の2種。
底びき網漁の第1回ツアーがあったので、見に行ってきました。

       

漁場はこんなところ。東京湾アクアラインの下をひきます。
浮玉は、アサリと並ぶこの地域の代表的な漁業、ノリ養殖場(沖ベタ流し)。
右奥のクレーンが立ったような漁船が、底びき網漁船です。
中央の雲の手前に羽田への着陸間近の旅客機も…。上空は飛行機銀座です。

底びき網漁船は、こんなの。参加者の顔合わせをして、安全の注意を聞いてから乗船です。

   

出港してしばらくしてから、網を海に投入! 水深は14m。
網の口には、大きなブームがついていて、両端の足はそりのような形。
泥にもぐらないように海底をすべる工夫。

   

網をひきながら、時速6キロぐらいで船を走らせること30分ほど。
アクアラインの下は、水深22mぐらい。ちょっと深い。
水深に合わせて、ワイヤーの長さを調整。そこが漁師の技です。
そして、いよいよ網を上げます。さあ!何が入っているかな~???

          

1回目は、ちょっとさびしい水揚げだったけれど、2回目は大漁だあ~!
……と、思ったけれど、よく見ると、サメがいちばん多いんじゃない?
ドチザメなど、おとなしいサメです。でも、でっかいから迫力。
なんだか、恨めし気な横目でにらんでいます。
はいはい、あんたは食べられないから、すぐに海に帰してあげるよ。

   

イワシもとれました。しかも、すでに缶詰めになっています(笑)
思ったよりも、ゴミは少ない。でも、朝一番の第1部では、電子レンジがかかったそうです。
おもな漁獲、クロダイ35匹、スズキ7匹、イシガレイ(大)3匹、アカエイ(大)1匹、など。
大漁の分け前は、みんなでじゃんけん。でも、最後は小魚の押しつけ合い。

   

陸にあがり、近くの民宿&食堂で、遅い昼食。「ボンゴレ焼きそば」は、う~む、いかにも木更津だあ。
夕焼けの道を東京へ。ああ、なんて都会に近い浜歩き…。
集合から解散まで3時間ほどで、参加費ひとり5000円。次回の開催日程は未定です。

    

家に帰ってからが、また忙しい。魚をさばかなくては…。
わたしがもらったお魚たち。上左のでっかいのは、スズキとクロダイ。
上右の写真。細長い1匹はイシモチ、あとの3匹はコショウダイ。
下左はカワハギのちびっこ。皮をむいてから肝をくずさないよう気をつけて内臓とエラをとり、
スズキの卵、肝、イカも一緒にさっと煮つけます。
途中からは缶ビールを開け、できた料理をつまみつつ。ああ~、大変だけど極楽ぅ!!