今日は一日、家で仕事しました。図書館で借りて、東野圭吾の「魔女と過ごした七日間」を読みました。面白かったです。安心の著者作品、映像が浮かぶ物語で、そのうち映画化されるでしょうね。
父を殺された少年と、不思議な能力を持つ女性、過去の事件の真相を含め、謎解きに奮闘します。AIによる監視システムが強化された近未来?ということで、全国民の顔写真やDNAがデータベース化され、DNAから復顔したゲノム・モンタージュによって、AIが指名手配犯を探す。監視カメラやマイナンバーカード、警察で集積可能なデータベースなど、現代の個人情報が知らない間にすべて管理されているという恐怖。それは恐怖でもあるが場合によってはとても役立つものでもあるというジレンマ。そんな問題提起をしながらも、ギフテットのようなちょっと人と違う能力や、個人の特性や直感など、人間にしかない底力の強さを描いた、とても面白い物語でした。