沈黙の町で
2016-06-20 | 本
今日は晴れて、外は暑かったです。今日は家で仕事をして、途中で母の病院に付き添ったり、妹が遊びに来たりしました。母は薬を増やしても、なかなかむくみが取れないので、今日は栄養指導を受けてきました。少しは気を付けているのですが、もう少しきちんと食事療法もやってみます。
図書館で借りて、奥田英朗の「沈黙の町で」を読みました。3年前に出された本ですが、好きな作家で、新刊を予約したついでに借りてみました。中学生のいじめの話です。屋上から木に飛び移るのに失敗して落ちて亡くなってしまった男子生徒。そこにはいじめや強要があったのか。いじめといっても、はっきりとした加害者と被害者がいるというより、どこにでもあるような、リアルで何気ない日常の中で、なぜこんなことに?という疑問が、加害者にも加害者の親にも被害者にも被害者の親にも学校や同級生にも、ひたひたと広がっていきます。それがなんとも恐ろしい。それぞれの立場での心境が丁寧に描かれていて、じわじわとその人間関係の中に引き込まれていきます。そして最後、読者には真相が明かされますが...。