きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

食堂のおばちゃん

2016-02-15 | 


今日は雪。暖かかった昨日から一転。今日はまた雪が降って寒い一日になりました。昼間は学校勤務で夜は家庭教師でした。図書館で借りて、山口恵以子の「食堂のおばちゃん」を読みました。以前、何かで紹介されていましたが、図書館で見かけたので借りてみました。とても読みやすくて、面白くて、あっという間に読み終わりました。母にも勧めたら、母も面白いといって、すぐに読み終えていました。主人公は「はじめ食堂」を切り盛りする一子とお姑さんの二三さん。ちなみに苗字は「一」と書いて「にのまえ」と読みます。「一二三」と「一一子」、お互いに旦那を亡くした義母と嫁のコンビが、心をこめて作る食事。手間を省けるところは省きつつ、手をかけるところにはきちんと手をかけて、昼は定食、夜は居酒屋の肴として提供しています。常連さんも多いけれど、いろいろなお客さんが立ち寄り、そこにドラマが生まれます。暖かい人情話も楽しいのですが、出てくる料理がとてもおいしそうで、うっとりします。巻末にはレシピもついています。でも、作りたいというより、この食堂に食べに行きたいなあと思います。こんな食堂が近くにあったら幸せでしょうね。シビアな話もありましたが、ほっこりする本でした。表紙の絵もかわいいです。

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