朝はちょっと晴れたと思いましたが、結局、一日雨が降り続きました。今日も寒かったです。今日は学校勤務で、夜は家庭教師でした。父はショートステイから無事に帰ってきました。図書館で借りて、羽田圭介の「スクラップ・アンド・ビルド」を読みました。「火花」と一緒に、芥川賞受賞で話題になった本ですね。最近、作者をよくテレビで見かけます。割と短めの物語で、文章も読みやすいので、すぐに読み終わります。介護がテーマで、年老いた祖父とともに暮らす孫の話です。
一つ屋根の下で暮らす老人と若者。「早う死にたか」と毎日のようにぼやく祖父。仕事をやめて無職で家にいる孫。かまってほしいとわがままを言う祖父。体を鍛え、就職面接に行き、祖父の介護をする孫。淡々とした距離感で関わる老人と若者。帯の言葉を借りれば「閉塞感の中に可笑しみ漂う」といった感じの物語です。
読み終わって、ちょっとピンとこない感じでしたが、ネットで見ると、意外と評判がいいんですね。面白いと書いている人がたくさんいました。老人と一緒に暮らす、若者ではない私には、この本の面白さは、いまひとつ分かりませんでしたが、ところどころ分からなくもないなと思う部分もあり、最後はちょっとほろっとしました。それでも、私にはテレビで見かける作者の印象と同じく、あまり興味がわかないなあという感想でした。すいません。