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「北の山・じろう」時事日記

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リーマン・ショック(株式大暴落)とコロナ・ショックと2022年調整の違いを振り返る<2025・04・05(土)

2025-04-05 14:19:46 | 株式投資 資産運用

株式市場も相当、危なくなり世界同時株安の様相を呈しています。
そんな時は、過去の株価の大暴落や低迷の時期を振り返ってどのようであったのかを見てみることが大切だと思います。
日本を含めて世界の株式市場は、(日本ではリーマン・ショックと呼ばれる)株式市場の大暴落の大底である2009年3月の安値から戻りを示して、その後上昇に転じました。現在の株高はここを起点にして始まっています。
日本市場は、かなり特殊で平成巨大バブル以降の株式市場の長期下降トレンドの大底が、リーマンショックの大底と重なっています。理由は、企業の年金代行返上売りが長引いてこの頃にやっと全部売り切ってバブルの後始末が終わったからです。それまでは、代行返上売りが株価上昇の頭を押さえて、「戻っては売られて・・」を繰り返していました。


(1)リーマン・ショック(株式大暴落)
リーマン危機から発生した株式市場の大暴落は、かなり大型の暴落です。
大雑把な値動き
投資の森
リーマン・ショック
https://nikkeiyosoku.com/crash/lehmans_collapse/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
相当、話をごまかしている部分があります。
どこを、ごまかしているか分かりますか❓
大雑把な流れは、これでいいと思います。

しかし、これでは単に値動きを説明しただけです。
どうして、このような危機が起きたのかの説明にはなっていません。
株式・債券業界は、リーマン破綻に責任を転嫁して危機の本質をごまかそうとします。
自分たちの悪事を隠して、「死人に口なし」でリーマン破綻でごまかしています。

危機の本当の姿は、そんなちゃちなものではありません。
本当の姿は、「世界金融システム危機」です。
経済の大動脈は、銀行の貸し出しです。血液は「資金」です。この経済の血流システムが破綻の危機に瀕したのが、リーマン危機の本当の姿です。資金の流通システムが崩壊すれば、1929年に始まった「世界恐慌」と似たような恐慌が発生する可能性がありました。その恐怖に世界が怯えて固唾をのんだのが、リーマン危機の本当の姿です。地獄の一歩手前まで行ったと言えます。
その危機を回避するために日・米・欧の中央銀行は協力して無制限の資金貸し出し政策を迅速に決定しました。これが資金の循環システムの崩壊を防いで、何とか金融システム崩壊のリスクを回避することが出来ました。
同時に中国は、超大型のインフラ投資計画を打ち出してビジネスの需要の面を助けました。この両方がなければ、世界は最低でも相当大型の不況に入っていただろうと思います。

リーマン・ショックは、単なるリーマン・ブラザーズの倒産によるものではありません。リーマン倒産は現象面のほんの小さな出来事にすぎません。倒産リスクを言えば、はるかに大型の倒産リスクがありました。世界的な保険業界の大手米AIGです。AIGの倒産を避けるためにアメリカ政府は、AIGへの巨額の資金注入を迅速に決定して実行します。
https://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2009/2009spr20.pdf

似たような大型倒産を避けるための公的資金注入は、欧米では沢山あります。
このような様々な対策をやって世界恐慌のリスクを、何とか回避することに成功したのが、リーマン・ショックの本当の姿です。
これを、全部リーマンにおっかぶせて「ごまかそう」としています。

世界恐慌
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C#:~:text=%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C%EF%BC%88%E3%81%9B%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%86,%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E5%BE%8C%E5%8D%8A%E3%81%BE%E3%81%A7%E7%B6%9A%E3%81%84%E3%81%9F%E3%80%82

※リーマン危機クラスの金融危機は、めったに起きません。
しかし、危機の度合いが深刻過ぎましたから株式市場の暴落の度合いも大きなものでした。
NYダウ30でいうと、暴落前の高値が14400くらいだったと思います。2007年
2009年3月安値は、7000を割り込みました。

N225の場合
2007年7月高値 1万8261円
2008年10月27日安値 (7162円90銭、終値ベース)
2009年3月3月9日安値 7000台をかろうじて維持
https://indexes.nikkei.co.jp/atoz/2018/03/20090310.html
2点底が歴史的な大底になり、ここから現在に至る株価上昇が始まった。
NY市場も同じ。

リーマン暴落は、このようにピークは2007年であり、大底が2009年3月です。足掛け3年に及ぶ期間が長く大きな値幅を伴う大暴落でした。ただし、ここまで大型の暴落は、めったにありません。
大型になった理由は、危機の性質が世界金融システム崩壊の危機であり世界恐慌の一歩手前のレベルだったからです。
だから、ここに書いたような大暴落が起きました。
そのリスクが回避されたことが確認できた後は、NY市場は順調に値上がりに転じました。
平成巨大バブルの長期下落傾向の恐怖が残る東京市場は、上昇に転じるのに5年を要しました。

ごく大雑把に書くとこれがリーマン危機の内容であり、株価の推移です。


(2)コロナ・ショック
これは、未知の流行病への恐怖が原因です。
スペイン風邪のような悪性の病気が危惧されました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%81%9C

しかし、スペイン風邪ほどの毒性が無い事が分かり、株価は早期に反転上昇に転じました。
どうもコロナのリスクを過大に主張したのは、製薬会社のボロ儲けのためではないのか?と言う疑いが残ります。
それは、わきに置いて・・・
S&P500の値動きに見るコロナ・ショックと2022年調整の推移<2025・04・04

https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c39fe37462125147622456d203ee7fc2

ここに書いた通りで2か月、値幅の大きな急落でした。
急落後、3か月で急落前の高値を超えています。大きいけれど相場の綾にすぎません。


(3)2022年調整
これも、日記に書いた通りです。

https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c39fe37462125147622456d203ee7fc2

今、振り返ると長期上昇相場の中段保ち合いと見るべきでしょう。
NYは、かなり上下がありましたが、東京市場は完全な保ち合いなのが分かります。


(4)これが、①本格的なバブル崩壊(リーマン危機)と②急落(コロナショック)と③上昇途中の保ち合い(2022年調整)の違いです。
今回の暴落が、①②③のどれであるかで対応方法が違います。
②か③であれば、持続様子見になります。
①であれば、値幅の大きな下落を伴う期間の長い調整(暴落)になります。
仮にこうであれば、一旦手仕舞いして将来あるであろう安値で買い直すのが良いことになります。

どう判断するかで、対応方法が違います。
どれが正解かは時間が経過しないと分かりません。
これは、自分で考えて判断するべき問題です。
もっとも超長期保有が目的であれば、何もしないで放置するのも有効な方法です。
超長期保有は、含み損益を無視するのが基本です。
差益狙いか、超長期保有で配当を得るのが目的かでも対応は違います。

自分の株式保有の目的が、どっちなのかをはっきり決めておくのがベターだと思います。
基本的に超長期保有にロスカットはありません。
差益狙いなら含み損を一定の水準でとどめるのは、当然の対応です。

等々、自分が株式を買うあるいは保有する目的を考えてみるのは大切だと思います。

 

※関連日記

S&P500の値動きに見るコロナ・ショックと2022年調整の推移<2025・04・04
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c39fe37462125147622456d203ee7fc2
2025・04・03(木)東京株式市場>株は安い時に買う&大引け(追記します)
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/2fa751461fb22c7cd13f1aee4627bff8
株式を長期で保有する目的&株式で資産形成を考える<2025・04・03
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/5b792fc3297c6504fddb3e8aecf04d19
2025・04・03木>東京株式市場・前場引け
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/82f6f01daff06bc896bae513fd3f8e10
2025・04・02(水)東京株式市場
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/1637111708f24c8460600d316809463c

 

項目「株式投資 資産運用」目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/d2aa6f03b3416264142d6e6426f1f9c0


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