「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

Asia Timesに投稿された記事(スティーブン・ブライエン)<ウクライナ紛争2024.07.04

2024-07-04 19:24:29 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

Asia Times
ウクライナ戦争は降伏で終わるだろう
そして、ウクライナ軍が崩壊し、代わりの政府が樹立されたら、ゼレンスキーとの交渉は行われないだろう。
2024年7月2日
https://asiatimes.com/2024/07/ukraine-war-will-end-in-surrender/
Hara Blog 翻訳文
2024年07月03日04:42
Asia Times「ウクライナ戦争は降伏で終わる~軍は崩壊しゼレンスキーとの交渉は行われず、代替政府が設置されるだろう~」
https://hara.livedoor.biz/archives/52340013.html

一応、参考までに記事を取り上げました。
これは投稿記事です。
投稿者のスティーブン・ブライエン氏はアジアタイムズの上級特派員です。
「米国上院外交委員会近東小委員会のスタッフディレクターや国防次官補(政策担当)を務めた。 」
と言う経歴があり、それなりの知識と経験のある方のようです。
記事はあくまでスティーブン・ブライエン氏の個人的見解です。

特に注目する点は、記事の中で・・・
『3つ目の理由は、特にネオナチのアゾフ旅団を含む極右民族主義者によるゼレンスキー大統領への圧力に関係している。その直接的な証拠は、ハリコフ地域のキエフ軍の最高司令官であるユーリ・ソドル中将の解任である。』
こう書いています。
ウクライナ国内で権力闘争が起きていることを示しています。過激民族主義者のゼレンスキーへの圧力は相当きついようです。
そのバックにいるのは、新興財閥です。
完全にアメリカとウクライナの新興財閥と過激民族主義者集団にウクライナ政府は、コントロールされている様子を示していると思います。
2014年クーデターの主力であった勢力が、また権力闘争に参加してしまい、はっきり言ってウクライナ国内は政治的には、無秩序状態ではないかと思います。
ゼレンスキーが、何かを決められる状況ではなく、ひたすら戦争遂行を強要されているのだろうと思います。

その結果・・・・
今年になりユーリ・ソドル中将の解任など複数の司令官や政府高官の解任が続いています。
更にはゼレンスキーと最高司令官シルスキーの対立も表面化しています。
2024年07月02日14:28
ゼレンスキー「シルスキー将軍にはあまり満足していない」最高議会議員の問題提起に対して
https://hara.livedoor.biz/archives/52339998.html

2024.07.4
ゼレンスキー大統領はシュミハリ首相にうんざり? 首相解任の可能性
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/us-announces-new-ukraine-aid-package-president-zelensky-may-fire-pm/

クーデター計画の摘発もありました。
ゼレンスキーがシルスキー最高司令官やシュミハリ首相を解任したがっているようです。
2023年にも上級司令官や軍の幹部の首を切っています。
前任の最高司令官のザルジニーの解任もありました。

ここに過激民族主義者のグループが関与しているようでは、ウクライナ政府は事実上、過激民族主義者のグループが政権を乗っ取った状況にあると言えます。
そしてロシアとの戦争では敗色が濃くなりつつあります。

そういった状況を踏まえてのスティーブン・ブライエン氏です。
『 一方、戦場の状況を考えると、ロシア側は、ウクライナ軍が崩壊するか降伏するか、あるいはその両方が起こる時が間もなく来ると間違いなく考えている。

いずれにせよ、ウクライナ政府は何らかの方法で、おそらくロシアが選出した暫定的な軍指導者によって交代させられる必要があるだろう。そうすれば、ロシアは交代した政府と降伏協定を締結することができるだろう。』

と言うことでスティーブン・ブライエン氏は、ウクライナ政府は末期的状況にあると分析しているようです。
これは一定の部分で事実だと思います。
西側の各国政府の見通しとは、正反対と言うほどに違います。

『NATO、ウクライナ軍事支援で合意 来年400億ユーロ=外交筋』
By Sabine Siebold
2024年7月4日午前 12:16 GMT+99時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WFQL267HIRKIDC5ETVH5IGPPDI-2024-07-03/

NATOは、来年も戦争が続くと言う見込みで巨額の来年分の軍事支援で合意したようです。
西側のウクライナ紛争の見込みは、これまでことごとく外れてきました。
理由は、客観的分析ではなく、自分たちの希望的観測を予測の根拠にしてきたからです。自分たちのプロパガンダを自分たちが信じ込んでしまったという、おかしな現象が見えます。これは、よくあることで日本の「原発神話」が分かりやすい例です。「原発神話」を主張する政府が「原発神話」を信じ込んでしまったために、結果として安全管理がなされず原発事故が起きてしまいました。
これと似たような部分があります。

西側の希望的観測が正しいのか❓
スティーブン・ブライエン氏の(客観的な)分析が正しいのか❓

スティーブン・ブライエン氏の(客観的な)分析が正しければ、年内にウクライナ紛争は終結しそうです。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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