【レジェンド降臨】玉ノ井部屋のガチちゃんこ/栃東が恐れた力士/稽古の真髄を語る
https://www.youtube.com/watch?v=f6A8qVjoBlA
元大関:栃東大裕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%83%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E8%A3%95
臥牙丸の相撲部屋レポートの中に玉ノ井部屋の取材がありました。
元大関栃東は記憶に残っています。
努力の人、稽古の人の印象です。
曙、武蔵丸、貴乃花、若乃花の全盛時代ですから少々の強さでは大関にはなれません。稽古で大関まで上り詰めました。
現役時代に対戦した相手が・・・
千代大海
曙、武蔵丸、貴乃花、若乃花、貴ノ浪、雅山、武双山
朝青龍、白鵬、日馬富士、稀勢の里
丁度、強かった時代から弱くなる時代の横綱や大関とまんべんなく対戦しています。
横綱の話も出ました、丁度その時に高血圧から脳梗塞を発症して現役続行が不可能になり引退しました。今でも投薬治療をしながら師匠として後進の指導をしています。
曙、武蔵丸、貴乃花、若乃花などの全盛時代を全部体験して知っています。
だから話を聞いて、すごく説得力があります。
まず、稽古量が当時の半分程度だと言うことです。
だから、それ以前の相撲の稽古は大雑把に今の稽古の倍くらいやっていたと言うことです。
これは、以前の力士は大体同じことを言います。
申し合いやぶつかり稽古以外の基本稽古についても話しています。
これも朝青龍と武蔵丸が同じことを話していました。
相撲に必要な体力を作る稽古は、基本稽古だと言います。
「四股、摺り足、鉄砲」
これで十分だという意見です。
何百年の歴史の中で経験的に考え出された基本稽古が相撲に一番適した稽古方法だという指摘です。
ジムに行ったりバーベルやダンベルなどを使って鍛えてはダメだ・とまでは言っていませんが、もっと基本稽古で鍛えるべきだという意見です。
朝青龍、白鵬、日馬富士などまでは、そうやって鍛えて横綱になっていました。
基本稽古の繰り返しと継続は地味で苦しいものです。
だから今の力士たちは、ジムだの重りを使った筋トレに逃げてしまうのでしょうね。それで基本稽古の代わりになると誤解しているのだろうと思います。
玉乃井親方は現役時代、千代大海がライバルで父親の師匠に発破をかけられたのだそうです。
「千代大海!1000回鉄砲やってるってよ!」
だからお前もやれ!と言う意味です。
それで玉乃井親方も負けじと1日1000回鉄砲を実行したのだそうです。
ところが、これが大変で手の平に穴は開くは1時間かかるは・で凄く大変なのだそうです。
それをやったから玉乃井親方はあの強い横綱が揃っていた時代に大関になれたのでしょうね。
それほど見た感じ才能がありそうにも見えません。
才能と体格の足りないところを、稽古で補ったと言うことみたいです。
曙、武蔵丸、貴乃花、若乃花の時代は、巡業に行くと若い衆の稽古が一段落すると横綱と大関だけの稽古が始まるのだそうです。横綱と大関が集合して土俵を独占して、横綱と大関だけでバンバン申し合いを繰り返すのだそうです。
関脇以下は、それを土俵下から見て勉強です。
このようなことを全部含めて、今の力士は以前の力士の稽古量の半分程度しか稽古していないそうです。
稽古量を倍にするならそれが出来る体力を身につけなければ、なりません。
おまけに基本稽古(四股、鉄砲、摺り足)の練習が全然足りない。
これでは今の力士が以前の力士と比較して全然弱い理由が納得できました。
稽古場の風景を見ていても四股を踏む力士は見かけます。
熱心に摺り足や鉄砲を繰り返す力士は、余り見ませんね。
やってもお義理程度に見えます。
この辺りは力士自身が再認識するべきですね。
ジムに行ったり重りを使って筋トレしても大した強くなれないと言うことです。
「四股、鉄砲、摺り足」の繰り返しと継続でしか相撲に必要な体力は身に付かない・と言うことを知るべきだと思いました。
『今の力士は、「基本稽古」が全然足りない』
これは誰でも言います。
しかし肝心の力士自身が全然、話を聞いていないみたいです。
玉乃井親方に鉄砲の稽古を教えてもらったら、いいでしょう。1日1000回!
手の平に穴が開いて1時間かかるそうです。
(穴はタコが出来るので大丈夫だそうです・玉乃井パパ)
これから十両に上がろうという幕下以下の力士は、師匠や先輩の言うことをよく理解するべきですね。
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