「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ユーロ圏とEU諸国の製造業MIP低下が意味するところ<ウクライナ紛争2024.07.01

2024-07-02 20:37:02 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ユーロ圏製造業PMI、6月改定45.8に低下 需要の減少加速
By ロイター編集
2024年7月1日午後 5:55 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/LNNLQCK6WJK4FNRFIMZQ4A466Y-2024-07-01/
仏製造業PMI、6月改定45.4に低下 需要低迷が生産の重し
By ロイター編集
2024年7月1日午後 6:49 GMT+935分前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/TAH5O5KZAZJ25CVE36I5X3S42M-2024-07-01/
独製造業PMI、6月43.5に低下 中国との競争が輸出受注下押し
By Maria Martinez
2024年7月1日午後 5:54 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/SKYNNTDMXVJ7PA2CBYDLG2KYCU-2024-07-01/
イタリア製造業PMI、6月45.7 3カ月連続の50割れ
By ロイター編集
2024年7月1日午後 6:58 GMT+927分前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/4UHCYW3PRRNU5FZYOPWOGX66GU-2024-07-01/
英製造業PMI、6月50.9に下方改定 紅海情勢響き輸出受注低迷
By ロイター編集
2024年7月1日午後 6:44 GMT+940分前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/Q2DWELDMAJLWDEPCENGVIXFYLA-2024-07-01/

<PMI(Purchasing Manager's Index:購買担当者景気指数)>
正式名称はPurchasing Managers' Index(購買担当者景気指数)。 企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、景況感についてアンケート調査した結果を指数化したもの。 50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速を示す。

イギリスがプラスであるのは、既に落ち込んでいるためだと思います。
https://jp.tradingeconomics.com/united-kingdom/manufacturing-pmi
ド壺状況が、最近やや改善されてきたと言うことです。

ドイツ - 製造業PMI(5年)
https://jp.tradingeconomics.com/germany/manufacturing-pmi
2020年中ごろからコロナ不況を脱して好景気ゾーンに上がりましたが2022年ウクライナ紛争勃発後、低下しはじめ2022年中ごろ水面下に沈み、沈んだまま推移しています。
ユーロ圏- 製造業PMI(5年)
https://jp.tradingeconomics.com/euro-area/manufacturing-pmi
フランス - 製造業PMI(5年)
https://jp.tradingeconomics.com/france/manufacturing-pmi

イギリスは、国民に鬼のような対応をして生活苦を放置した結果、落ち込みは少なくて済んでいるようです。

ユーロ圏、フランス、ドイツの推移をみると傾向は大体同じですが、ドイツの落ち込みが目立ちます。
そして、ウクライナ紛争ぼっ発後、共通して急激に低下しています。
もちろん、ロシアに対する金融・経済制裁の影響です。

ドイツが酷いのは、ロシアの格安の原油と天然ガスを失いロシア貿易を失ったからです。
ユーロ圏全体でドイツよりましですが、同じ傾向が見られます。

株の世界の嫌な経験則があります。
『遠くの戦争、買い!』
逆に考えると❓
『近くの戦争、売り!』
これがEUの経済面で実際に起きています。
金融・経済制裁はロシアを締め上げる効果は、当然あります。しかし、そのブーメラン効果としてEU経済圏も締め上げます。
何故ならEU圏全体がロシアを中心とする東方貿易で利益があったからです。

ドイツの場合は、GDPに占める輸出比率が極端に高いです。ロシア方面で失った貿易の利益を他の地域で補わないと、それ以前とは同じになりません。
しかし逆に他の地域では、中国との競争があり、どちらかと言うと中国に競り負けているでしょう❓
ドイツの落ち込みが酷いのは、格安のエネルギーを失ったのとロシア貿易を失ったのと二つ原因があります。

ヨーロッパは、気楽にウクライナ支援を強化してウクライナ紛争にのめりこんでいます。
私は、ユーロ圏とEU諸国の製造業MIP低下傾向は続くのではないか・と予想しています。

目先は、EU圏以外の国がEUが減少している分の恩恵を受けると思います。
中国が一番恩恵を受けているでしょうね❓
ドイツのメリットが、そっくりそのまま中国に移動したと言えます。
インドも格安のロシア原油を大量に買い付けて、かなりのメリットがあると思います。

アメリカとEUの金融・経済制裁は、ロシアにとって負担が大きいのか❓
EUにとって負担が大きいのか❓
非常に疑問があります。
資源国のロシアの方が、我慢比べでは分があります。

我慢比べの結果は、どうなるのか❓
EUに分があるようには、私には見えません。
漁夫の利・で「北叟笑む」のが中国であることには、間違いありません。
北朝鮮も結構、実入りが良くなってきましたね❓

結局、誰が得をして、誰が損をしているのか❓
(アメリカは、ズルいですから損はしていません)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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