「北の山・じろう」日記

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ウクライナのザルジニー総司令官は何故、解任を招くような言動を取ったのか❓<ウクライナ紛争2024.2.8

2024-02-08 08:19:08 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ大統領、指導部の大幅刷新を検討 軍総司令官の解任以上の動きも示唆
2024.02.06 Tue posted at 10:22 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35214857.html

2023年11月のThe Economist紙へのザルジニー氏の投稿記事は、戦況の現状認識でウクライナ政府の公式見解を否定するもので普通は、しないでしょうね。
しかし敢えて、戦況の膠着状態と反攻作戦の失敗を認めました。

この記事がゼレンスキー氏とザルジニー氏の対立を決定的なものにしました。
公然とザルジニー氏追放を図るものが出てきました。
それでも直ぐにはゼレンスキー氏はザルジニー氏の解任には動きませんでした。

その後12月になりザルジニー氏から50万人の動員の勧告が出ました。それを実質的にゼレンスキー氏が拒否して更に対立が深まりました。

今回の解任の動きは、ゼレンスキー氏が解任を決意したことによります。

流れを見るとザルジニー氏が敢えて解任を招くように行動しています。解任してほしいからゼレンスキー氏と対立する言動を続けてきたのでしょうね❓
つまり❓

ザルジニー氏は泥船(負ける戦争)から離脱したと言うことです。
ザルジニー氏の本音は、ウクライナ軍が持ちこたえているうちにロシアと停戦交渉を始めて欲しかったのだろうと思います。

同時にもう戦争を指揮するのは無理だと悟ったと思います。勝つ方法がありません。ずるずると戦争を継続すればウクライナ軍もウクライナの国家も衰弱していきます。軍の最高司令官としては、もう打つべき手がありません。
と言って辞任するわけにもいきません。国民の期待があるからです。
だから解任を敢えて招き寄せたのであろうと思います。

ゼレンスキー氏の方は、反ゼレンスキー的な軍人や閣僚をまとめて追放する考えのようです。
イエスマンを揃えて更に戦争を継続しようという考えでしょうね❓

ゼレンスキー氏が盲目的に信じ込んでいるのが、「戦争を継続すれば必ずロシアに勝てる」と言うことです。根拠はなく信念と言うべきでしょう。
それで戦争に勝てるなら誰も苦労はしません。
出来ないから現在はウクライナ軍劣勢の持久戦になっています。

ゼレンスキー政権は内部分裂で瓦解するか、何らかの方法で政変が起きる可能性が高まりつつあると思います。停戦に持っていかないと、やがてウクライナの国自体が崩壊するのは冷静に現状を見ている人間には分かります。

武器や資金は欧米からの支援が細れば足りなくなります。現状ですら不足しています。国家財政は欧米からの資金援助がなければ、たちまち財政破綻します。
何より困るのが、これ以上兵士を動員することが事実上不可能だと言うことです。やるのなら警察力と軍事力を使い強制的に動員するしか方法は、ないと思います。
やれば、どうなります❓
ウクライナ国民はそれに従うか❓反乱を起こすか❓
二通りの可能性があります。
反乱が起きなくてもそこまでやれば軍事独裁国家です。
国を見限って国外に逃亡する国民は更に増えるでしょう。

現在ですら2022年2月までは、4000数百万人いたウクライナ国民は、ウクライナ政府の支配地域では3000万人程度に急減しています。しかも、このうちの1000万人は年金受給者です。
そこから、更に国民が逃げ出せばどうなります❓
経済も政府も運営するのが不可能になります。
国家が破綻するでしょう。

ウクライナの誰か(グループ)がクーデターを起こして政治を強引に変えなければ、時間が経過するほどにウクライナの国家破綻は近くなるように見えます。
それほど長い時間は、残されていないと思います。
その時、誰しも軍の幹部ではいたくないでしょうね❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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