「北の山・じろう」日記

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ドネツク州アウデイーイウカ戦線の現状(オチェレティネとノボバフムテイフカをロシア軍が制圧)<ウクライナ紛争2024.4.25

2024-04-25 20:37:49 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.04.24
アウディーイウカ方面の戦い、ロシア軍がノボバフムティフカを占領か
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-army-captures-novobakhmutivka-during-the-battle-of-audiivka/

☆地名呼称の変更
オケレタイン:Ocheretyne⇒オチェレティネ
航空万能論の管理人が呼称を変更したので、それに合わせてこの日記も変更します。航空万能論の記事を引用することが多いので呼称を同じくしておかないと分かりにくいからです。

さて、今回のオチェレティネ(オケレタイン)Ocheretyneの電光石火の制圧ほど一拠点が陥落するのが早かったケースは、他にないと思います。
ロシア軍の作戦勝ちです。

アウデイーイウカ戦線北部の標高の高いオチェレティネ(オケレタイン)Ocheretyneを制圧したことにより、ロシア軍には大きなメリットがあります。

クラマトルスクКраматорськからルートH-20~ルートT-0511を通じてアウデイーイウカ戦線西側に来ていた補給ルートの遮断に成功しました。
もちろん、もっと北側を迂回して補給することは出来ます。しかし、これまでよりはかなり時間もかかりますし途中の補給拠点も整備し直さなければなりません。

当面は、ドネツク州西部のポクロウシクPokrovskからの補給に頼らざるを得ないと思います。補給量は、その分減ることになります。

そして重要な軍事拠点であることは、ロシア軍にとっても同じです。
オチェレティネ(オケレタイン)OcheretyneからルートT-0511沿いに西に進撃する道が開けました。

早速その南の集落のノボバフムテイフカNovobakhmutivkaをロシア軍が制圧しました。ここから西の方に進撃すると、アウデイーイウカ戦線の中央部にあるベルデイチBerdychi、セメニフカSemenivka、ウマンスキーUmans'ke、ノボボクロフキーNovopokrovs'keなどの防御拠点が、無意味になります。
ロシア軍は、これらの拠点を放置して西の湖の更に西側に回り込むことが出来ます。
南北に防衛ラインの穴が開いたので、ここからロシア軍が西に進撃するとウクライナ軍が防衛戦を続行してもやがて補給路を遮断されますし、撤退しなければ大きく包囲されます。

ロシア軍のオチェレティネ(オケレタイン)Ocheretyne制圧には、このような大きな意味があります。

ウクライナ軍としては中央の拠点は捨てて、オチェレティネ(オケレタイン)Ocheretyneを防衛するべきでした。
これを阻むのがゼレンスキーです。
「寸土たりとも失うな!」
と命令するためにウクライナ軍は戦術的撤退が出きません。それがロシア軍の作戦計画を容易なものにします。
ゼレンスキーが作戦に口出しすることが、ロシア軍にとっては大きなメリットをもたらしています。

ヘルソン州ドニプロ川東岸のクリンキーの奪還作戦もそうです。政治的な意味しかありません。この無意味な作戦のために多くのウクライナ兵が犠牲になっていて、しかも海兵旅団3~4個が投入されています。
東部戦線で苦戦している4つの戦場に1旅団を増援に送れます。ザポリージャ戦線でもそうです。もう頓挫した攻撃のためにかなりの部隊を投入したままです。
元の進撃開始位置まで撤退すれば、ここに投入されているかなりの兵員を東部戦線に再配置できます。

こうしてゼレンスキーが、ウクライナ軍の兵員不足に拍車をかけています。ロシアの味方では、ないのか❓と思えるほど、ロシア軍を「ナイス・アシスト!」しています。

元に戻って、ロシア軍は制圧したノボバフムテイフカNovobakhmutivkaから西のソロヴィオーヴェSolovioveに向かうと思います。
その次が、ソキルSokil:Yevhenivka:ボスポートVoskhod方面です。そこを制圧したら南下してボセレフカ・ペルシャNovoselivka Pershaを攻撃すると思います。
ここまで行くとルートO-0542に到達します。
更に西に進撃路が開けます。

今となっては、中央部にあるベルデイチBerdychi、セメニフカSemenivka、ウマンスキーUmans'ke、ノボボクロフキーNovopokrovs'keなどの防御拠点は、ほぼゴミ捨て場のようなものです=無意味。
だからウクライナ軍は、戦術的撤退をするべきですが・・
ゼレンスキーが、それを許さないと思います。

まあ❓
ゼレンスキーを排除しないとウクライナの未来は開けてこないような気がします。
今となっては、停戦交渉を始めるしかありません。
ゼレンスキーが大統領のうちは、絶対拒否すると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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