「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ政府とウクライナ軍の究極の官僚主義⇒無責任主義⇒戦争には勝てない<ウクライナ紛争2024.05.03

2024-05-03 22:40:28 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論では、たびたびウクライナ軍の欠陥が指摘されています。それは、戦闘以外の軍事的準備がまるでなされないことです。

<以下、記事を例示>
2024.05.2
ウクライナ軍指揮官、新たな攻勢も防衛ラインの必要性も認識していなかった
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-commanders-did-not-recognize-the-need-for-new-offensives-or-defensive-lines/

2024.03.3
驚くほど脆弱なウクライナ軍の防衛陣地、要塞要素が欠けた初歩的な塹壕のみ
https://grandfleet.info/us-related/surprisingly-weak-defensive-positions-of-the-ukrainian-army/

2024.03.1
ウクライナ軍兵士は準備された陣地ではなく野原に連れて行かれただけ
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-soldiers-were-simply-taken-to-the-field-rather-than-to-a-prepared-position/
2024.02.12
危機的なアウディーイウカ、ウクライナ軍は夏に何も準備してこなかった
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/audi-ivka-in-crisis-the-ukrainian-military-has-not-prepared-anything-in-the-summer/

2023.11.18
ウクライナメディア、アウディーイウカの危機は第2防衛ラインの欠如が原因
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-media-says-avdiivka-crisis-is-due-to-lack-of-second-line-of-defense/

ウクライナ政府は、常に同じことを言っています。
「金くれ!武器くれ!」
しかし、戦争はそれだけでは勝てません。

当然ながら塹壕を掘り堅固な陣地を築き防衛ラインを作らなければ、敵の攻勢を受けるとあっと言う間に突破されます。
そして後方に防衛ラインがなければ、どこまでも後退を続けなければなりません。

ウクライナ軍の考えることは攻撃する事だけです。
防御と言う観念が欠落しています。
だから前線で戦闘が不利になろうと後方に防衛ラインを準備することをしません。
前線を突破されるとズルズルと後退を繰り返したのが、バフムトの戦いであり、市街陥落前のアウデイーイウカの戦いです。

アウデイーイウカ市街陥落後も同じです。
準備された防衛ラインなどないから、ロシア軍が前線の虚弱な防衛線を突破すると、あっと言う間に後方の拠点が陥落しました。
これが、アウデイーイウカ戦線北部のオチェレティネOcheretyneの戦いです。
防衛の準備などないからその周辺の拠点も次から次へとロシア軍が制圧して、その進撃を止めることが出来ません。

このようなウクライナ軍の構造的な欠点を放置してきたウクライナ政府とウクライナ軍の無責任さが、今のウクライナ軍の苦戦の原因だと言っていいと思います。
いったん防御に回ると戦いようがないのが、現状のようです。
それを放置するから、更に戦況が悪化します。

結論は、ウクライナ軍が勝利することはもはや不可能ですからロシアと和平交渉を始めるしかありません。

2014年クーデター以降、アメリカ軍がウクライナ軍のテコ入れをしてきましたが、何を教えたのか分かりません。
塹壕や陣地の作り方さえ教えていないようでは、そもそもダメです。
ウクライナ軍は、本当の素人の軍隊です。
前線に行ってロシア軍を攻撃する以外のことは、殆んど出来ないようです。

やはり腐敗汚職国家で上から下まで腐りきっているうえに、過激民族主義者がクーデターで政権を奪取したのでそこに全体主義的な要素が強くなりました。
両方合わさって「究極の官僚主義=無責任主義」が出来上がっているようです。

ロシアにもその傾向はあります。
しかし、戦争が始まったら徐々に改善されてきました。
そしてロシア軍は、戦争のやり方を知っていますから、例えばスロビキン・ラインを建設するときは、民間の土木建設業者を総動員して作業員をかき集め、土木建設機械を総動員して建設資材を惜しまず突貫工事で1000kmのスロビキン・ラインを3か月~6か月で完成させました。

ロシアがやってもこれだけかかります。
ウクライナが、これをやると5年から10年かかるでしょう。

武器生産だって同じです。
ロシアは、武器の生産体制を整え増設を続けてきました。
今、砲弾やミサイルは前線に送る分とは別に空になった備蓄分を補充しているそうです。

砲弾くれ!のウクライナとは、正反対です。
西側のウクライナへの砲弾やミサイルの供給量より、ロシアの生産分と北朝鮮とイランの提供分の方が圧倒的に多くなりました。

ロシアは応募兵を集めて予備部隊を更に準備しています。
ウクライナは徴兵が集まらず四苦八苦しています。

こんな状態でウクライナ軍が勝てるとしたなら❓
それは、奇跡と言うべきです。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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