「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

イギリス王室の狭間に見える機微と日本の皇室<2023年5月

2023-05-07 17:33:30 | ヨーロッパ

今日は、チャールズ3世国王の載冠式です。
そんな華やかな儀式があると様々な事に思いが巡ります。

チャールズ3世国王の載冠式の様子
BBC
【写真で見る】 英国王チャールズ3世の戴冠式
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65508363
【図解】 イギリス国王チャールズ3世の戴冠式 どこでどのように
2023年5月1日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65382456
そして懐かしいエリザベス2世女王の戴冠式を終えた後のバルコニーでの写真
https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/10AB3/production/_129557286_1953balcony.jpg
前列左から
エリザベス2世女王・チャールズ王子・アン王女・フィリップ殿下・エリザベス皇太后・マーガレット王女

シャーロット・エリザベス・ダイアナちゃんは、ウィリアム王子とキャサリン妃の第二子で長女です。誕生時の王位継承第4位であり「王女(Princess)」と「殿下(Her Royal Highness)」の称号を有します。

その名前に今のイギリス王室の歴史があります。
名前の意味するところは?
故ダイアナ妃の孫娘であることを示しています。
ミドルネームは、故エリザベス2世女王のひ孫娘であることを示しています。
つまり、その名前の意味するところは、皇太子であるウィリアム王子(当時)の家庭においては、チャールズ3世国王の妃である現在の王妃は存在しません。王妃として存在するのは、故ダイアナ妃です。

複雑な家族関係を考えるなら意味が分かると思います。

シャーロット王女は、生まれた時から故エリザベス2世女王に似ていると言われとぃました。故ダイアナ妃ファンは少し寂しかったのでしょうね。最近、シャーロット王女は、故ダイアナ妃にそっくりな流し目をしてみせました。故ダイアナ妃ファンは、それを見て大喜びしていました。他愛もない逸話です。

正式な名前は、出生届に記載された・
「シャーロット・エリザベス・ダイアナ・オブ・ケンブリッジ王女殿下 (Her Royal Highness Princess Charlotte Elizabeth Diana of Cambridge)」
称号
Her Royal Highness Princess Charlotte of Cambridge(シャーロット・オブ・ケンブリッジ王女殿下
現在の称号
2022年9月9日 - 現在 : Her Royal Highness Princess Charlotte of Wales(シャーロット・オブ・ウェールズ王女殿下)
チャールズ3世が国王になったことにより称号が変更されました。

シャーロット王女の名前の由来を知れば、近年の複雑なイギリス王室の人間関係を知ることが出来ます。

さて、イギリス王室は今王位継承権に関して性別による差はありません。生まれた順番です。国王(または女王)の第一子が王位継承権第一順位です。
エリザベス2世女王の在位期間が長かったですから、何をいまさらと思うかもしれません。エリザベス2世女王が即位したのは、父親のジョージ6世国王とエリザベス妃の間に二人の王女子しかいなかったからです。エリザベス2世女王は母の名を取りエリザベス2世を名乗りました。

実は、イギリス王室に男性優先の決まりがありました。それが性別による優先を廃止したのは、ごく最近のことです。「男子優先主義」を廃止した2013年王位継承法により王位継承における男女同権が確立されました。これ以後は、単純に長子優先主義になりました。そして女子の王位継承権も劣後しません。

この法律が最初に適用になったのがシャーロット王女です。誕生時の王位継承第4位であり現在は、第3位の王位継承権があります。

なぜこう長々と書いたかと言うと、世界の流れは男女平等です。それは、法律上だけでなく全ての分野に及ぶようになりました。おそらくヨーロッパの王室では、「男子優先主義」であったのはイギリス王室が最後では、ないでしょうか?

日本国憲法においては、男女平等は基本的な概念です。
天皇が国民の象徴であるなら、おのずと道筋は見えてくると思います。

もう一つは、王室のメンバーについての考え方です。イギリス王室を例に見るなら、故エリザベス女王の子女は王室のメンバーです。更にその子女まで王室のメンバーに入ります。つまり国王(女王)の孫までは王室のメンバーです。ひ孫の代から王室のメンバーの資格を失います。イギリス王室の行事の多さでは、これでもやや足りないくらいなのだそうです。

今、天皇家の家族数の少なさが問題になっています。最低限、内親王が結婚後皇籍を失う今の制度は改めるべきでしょう。今、昔みたいに5人も8人も子供を産む時代ではありません。多産の時代の制度を維持すれば、現状に合わなくなるのは、当然のことです。今、皇室のメンバーは17人。うち50代以上が11人。はっきり言って危機的でしょう。

1953年に行われた故エリザベス2世女王の戴冠式の写真多数
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9%E5%A5%B3%E7%8E%8B%E6%88%B4%E5%86%A0%E5%BC%8F%E3%81%AE%E5%86%99%E7%9C%9F&tbm=isch&source=univ&fir=MZ8a_7HjRIXfBM%252CFnCDdtBMzCyIZM%252C_%253BWoYLg7mc5T0MpM%252CRaDsbqd0p2-o1M%252C_%253BHSK7OeymX0AU_M%252CYw4LsWGjH4kXlM%252C_%253BbFTqzbT-2EnrLM%252CfxOAEvM3dcl4_M%252C_%253BUXTb735kJfPQDM%252C2_JW-UJER6uJ5M%252C_%253BsdFkTbhlS5YnbM%252CGEEAq-znmA5tAM%252C_%253BTC1bzdy8O9TxiM%252CMPeN7jpmlaoT1M%252C_%253BfQylRweEcs6sAM%252C0C0k2ujiO8km3M%252C_%253B2COHtGEjR2N41M%252C1gYEnWvtcdvJrM%252C_%253BE2C1o4F8KQUPuM%252CMPeN7jpmlaoT1M%252C_&usg=AI4_-kQCI19I3sdfbXleendZFQbm5wNYAg&sa=X&ved=2ahUKEwi8rLfn2OD-AhXIgVYBHTjcA1AQ7Al6BAgWEE8&biw=1039&bih=706&dpr=1.25

エリザベス女王の生涯を振り返る
Sat, 06 May 2023
https://www.news-digest.co.uk/news/news/in-depth/8605-life-of-queen-elizabeth-ii.html
エリザベス女王の父国王ジョージ6世と(写真11歳ごろのエリザベス2世王女)
http://www.news-digest.co.uk/news/images/tokushu/1603_queen/01.jpg



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