①ロシア、ウクライナ東部の集落の完全制圧を発表…5期目の大統領就任式を前に攻勢
2024/05/06 17:50
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240506-OYT1T50031/
2024.05.3
②ウクライナ軍、チャシブ・ヤール崩壊はアウディーイウカと同じで時間の問題
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-collapse-of-chasiv-yar-for-the-ukrainian-army-is-just-a-matter-of-time-just-like-audiiivka/
①の記事
『米政策研究機関「戦争研究所」は、露軍がハルキウなどへの攻撃のため、ウクライナと国境を接する露西部クルスク州に空軍部隊を配置したと指摘した。ウクライナ南部ザポリージャ州から移動させており、クルスク州などに約5万人の兵力を集結させているという。』
②の記事
『スキビツキー副局長はロシア軍の夏季攻勢について「ハルキウ方面やスームィ方面への攻撃を準備している」「ロシアがウクライナ侵攻に動員している兵力は51.4万人」「現時点でベルゴロド州に3.5万人グループが配備されている」「このグループは5万人~7万人規模に拡張される予定」「この他にもロシアは約2万人規模の予備戦力を中央に待機させている」と指摘。』
アメリカの戦争研究所の見解とスキビツキー副局長の見解は、重複していると思います。
ベルゴロド州に3.5万人
クルスク州などに約5万人(多分ー3.5万人)
そしてこの兵力は、ウクライナ南部ザポリージャ州から移動させた・と指摘しています。
2月アウデイーイウカ陥落のころ、ロシア軍はザポリージャ戦線にかなりの(4万人以上)の大部隊を集結してロボテイネ村付近の付近の戦闘に投入していいました。
おそらくこの戦闘が一段落したので追加で投入した部隊を移動させたのだろうと思います。
ロシア軍がザポリージャ戦線に大部隊を投入したのは、ウクライナ軍の予備部隊をこの戦場に引き寄せるためだと思います。実際にウクライナ軍は、あちこちから部隊を引き抜いてザポリージャ戦線に増援部隊を送り込んでいました。
他の戦場のロシア軍の進撃具合を見ると、もうその必要はない・と言うことでしょう。ザポリージャ戦線のロシア軍の大部隊は、陽動作戦の役割を終えたと言うことです。
つまり❓
ここから攻める気は、なかったと言うことです。
ウクライナ軍にとって大問題は、クルクス州とベルゴロド州にロシア軍が集結していると言うことです。
今、合わせて約5万人のようです。
実は、まだいます。
クピャンスク方面に4万人と大機甲部隊を備えた部隊が集結していて、この部隊が戦闘に参加した形跡がありません。この部隊が解散していなければ、これも移動可能です。
ロシア軍は、やろうと思えば現有戦力だけでここに10万人規模の部隊を集結させることが可能です。
あれ❓あれ❓・・・でしょう❓
今だって、東部戦線はウクライナ軍がほぼ全部の戦場で苦戦しています。
ハリコフ市の北側にロシア軍が第二戦線を形成したら、今でさえ兵士不足のウクライナ軍は、どうしようもないと思います。
だからと言って東部戦線から部隊を引き抜けば、東部戦線は苦戦から敗勢に変わると思います。
ウクライナ軍に出来ることは、たった一つだけです。
①大きく前線を後方に下げて防衛ラインを作り直すことだけです。
②そうしないと現在の防衛ラインの内側にロシア軍が侵入して、結果としてウクライナ軍は各個撃破されてドニプロ川西岸に逃げるしかなくなると思います。
さっさと、やらないと②になります。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27