「北の山・じろう」日記

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(アメリカ)ヌーランド米国務次官の退任を欧州のマスコミはどう評したか❓<ウクライナ紛争2024.4.4

2024-04-04 21:30:44 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

米ネオコン外交の終わりと日本の矜持
2024年03月30日(土)14時30分
https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2024/03/post-144.php

ヌーランド米国務次官の退任を欧州のマスコミはどう評したか❓
『アメリカのネオコン外交時代の終わり』
これほど端的で分かりやすい言葉は、ありません。

ネオコン(新保守主義)は、2001年9月11日の同時多発テロ事件をきっかけに一気にアメリカ政界で権力を握りました。
その趣旨は❓
「自由と民主主義を世界に広めよう。独裁・権威主義の政権は、力を使ってでも覆そう」
と言うものです。
これは、キレイに言っているだけで本当の意味は・・・
『アメリカに逆らうものは、軍事力で叩き潰す』
と言う意味です。
脅してダメなら、即戦争です。

この勢力が、アフガン・イラク・リビア・シリアと次々に戦争を起こしました。

それだけではなくロシアにも照準を絞りました。
2003年ごろからその工作は始まっていたようです。

それを明確に表明したのが・・・
NATO首脳会議が開幕、アルバニアとクロアチアの加盟を承認
2008年4月3日 10:20 発信地:ブカレスト/ルーマニア [ ヨーロッパ ルーマニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/2373245
そしてジョージアとウクライナの将来のNATO加盟を承認しました。
https://www.ukrinform.jp/rubric-defense/3264819-ukurainatojojiano-jiang-lai-jia-mengno-jue-dingwo-que-ren.html
これを強引に決定したのが、当時のジョージ・W・ブッシュ大統領です。ネオコンを体現する大統領です。

ここからアメリカの様々なウクライナ工作が本格的にスタートします。
その後、大きくここに関与したのが現在のバイデン大統領です。
オバマ政権のバイデン副大統領時代に、2014年ウクライナのクーデターが起こされました。裏からCIAが主導したと言っていいと思います。

その時、実行部隊の一人として活躍したのがビクトリア・ヌーランド国務次官補(当時)です。
色々、当時の話はあります。今回、省略。
バイデン政権になり国務次官(国務省のナンバー3)に就任し、ウクライナ支援を主導してきました。
しかし、何らかの理由により権力闘争に敗れます。
国務省のナンバー2に就任したのは、カート・キャンベル大統領副補佐官でした。(2023年11月)
出世競争で敗北したヌーランド国務次官が辞任したという流れです。

ヌーランド国務次官がネオコン勢力の最後の生き残りと言うのが、ヨーロッパ側の評価です。アメリカの官界の有力者からネオコン勢力の有力者は、居なくなったと言うことであろうと思います。

ウクライナ紛争には様々な側面があり、ネオコンと言う面からみるとこのようになります。

アメリカの大統領府からネオコンの有力者が排除されたと言うことは、今後のウクライナ支援にも影響して来ると思います。ウクライナ支援を議会に強力に働きかけてきたバイデンさんの手が1本なくなるのと同じです。

こうしてみてくるとウクライナ紛争の国際情勢を作り出したのは、アメリカのネオコン勢力であると言えます。
目的は、ロシアを叩き潰す事であったと思います。

民主主義を守るための戦争ではなく、アメリカのエゴを実現するための戦争です。ここに実務面から深く関与してきたのがバイデン氏です。副大統領の時代、大統領の時代とウクライナ紛争は、バイデンさんとともにあります。
バイデンさんのための戦争・と私が言うのは、このような状況を指して言っています。
あるいは、ネオコンのための戦争と言い換えても大体同じです。

2年もたてば、メッキも剥げてきてウクライナに正義など感じられません。ネオコンの手先となりウクライナ国民を戦争に駆り出しています。ネオコンのためにロシアと戦争しています。

アメリカもヨーロッパもいい加減にこの戦争を終わらせるべきだと思います。今となっては、NATO側に言い分も正義もありません。単に国際秩序を乱した悪行があるだけです。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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