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「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

トランプ氏大統領就任後のウクライナ紛争<2025・01・20

2025-01-20 19:17:05 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

今日、トランプ氏が大統領に就任します。
バイデン翁の顔を見飽きたので、気分が変わって悪くはないです。
言いたくないけど、バイデンさんの統治の4年で世界は随分、酷くなったように思います。やはり、戦争する大統領はダメですね。そして、ガザ紛争でもおろおろするばかりで有効なことは、何一つしませんでした。
トランプ氏の大統領就任を控えて、急遽駆け込み停戦が成立しました。
トランプ氏は人質を解放しなければ、「イスラエルに徹底的にやらせる!」と前もって宣言していたからです。
ガザ紛争は、一応停戦になりましたので、ガザ市民にとっては本当に良かったと思います。
ガザ市民は、ハマスの人間の盾にされて無残に殺されるばかりでした。
ガザ市民の虐殺に関しては、もちろんイスラエルも悪いです。
しかし、ガザ市民を人間の盾として利用して戦争したハマスも同じように批判されるべきだと思います。
私の判定では、「極悪度合い」は五分五分です。
それが正しいかどうかは分かりませんので、ガザ紛争の記事を書くのは控えています。

一方、ウクライナ紛争です。
これは、トランプ氏の発言は全然違います。
最初から停戦を主張していました。
最近までは「出来るだけ早く・・」でしたが、1月10日の少し前に主張が変わりました。
「6か月は時間が欲しい・・・」
アメリカ政府やアメリカ軍から機密情報の申し送りがあり、実情が分かったのであろうと思います。
大体のスケジュールは、大統領就任後に延期されその後のスケジュールは、未定です。

しかし次期トランプ政権筋からウクライナに対して申し入れは、あったようです。
航空万能論 2025.01.13
『トランプ次期政権も動員年齢引き下げを要求、ウクライナも全力を尽くせ』
https://grandfleet.info/us-related/trump-administration-also-demands-lowering-of-military-age-ukraine-should-also-do-its-utmost/
2025.01.14
『米大統領補佐官、この1年で人員不足が悪化したとウクライナは認識すべき』
https://grandfleet.info/us-related/u-s-national-security-adviser-says-ukraine-should-recognize-personnel-shortages-have-worsened-over-the-past-year/

バイデン政権も戦況悪化の原因をウクライナ軍の兵力不足だとして、いわゆる「責任逃れ」をしています。
「武器供与は十分した。戦況が悪化したのはウクライナの努力不足だ」
と、言うわけです。
ゼレンスキーは、「NATOの武器供与不足が戦況悪化の原因だ!」と主張して責任逃れをしてきました。
「だから、自分は悪くない」の屁理屈です。
しかし、次期トランプ政権から兵力不足を明確に指摘されましたから、これまでの言い逃れは通用しません。
もっと大切な点は・・・・
「ロシアと和平交渉を開始するには前線の安定が不可欠」と指摘している点です。
事実上の要求と言えるでしょう。

つまり❓
「前線の安定」が達成されないうちは、ロシアとの和平交渉の仲介は始めないと言うことになります。

そこから考えると、取り敢えずはトランプ政権はウクライナ紛争に関しては、事態を見守ると思います。
支援に関しては、バイデンさんが退任間際に思いっきり!出しまくっていました。
それで、しばらくは間に合うでしょう。
その後については、アメリカ議会の予算案の可決が必要になると思います。

ここには、問題になりそうな事があります。
元々共和党は、ウクライナ支援には消極的です。どっちかと言うと出したくありません。
そして共和党の一部には、ウクライナが議会選挙も大統領選挙も延期していることを問題視している議員もいます。
選挙もやらない国に支援する必要があるのか?と言う主張です。
法律的に言えば、今ウクライナの大統領も国会議員も、とっくに任期が切れています。
バイデンさんは、これを見逃して(黙認)きました。
問題視している共和党議員が、見逃すは限りません。
これを理由に支援予算の審議を止めることは十分、あり得ることです。実際2023年9月から年明けまでウクライナ支援がストップした経緯があります。まあ、これは少し先の話です。

これらを考えると、トランプ新政権が発足してもウクライナ問題に関しては、目先何のアクションも起こさないのではないか・と思います。しばらく事態を静観するでしょうね。

個人的な予想は、「前線の安定」が出来ないことを理由に半年くらい、放置するような気がします。
「その間にロシアもウクライナも、それぞれ努力しなさい!」と言うことになりそうな気がします。
「半年ぐらいして、まあ考えようじゃないか❓」
半年後にウクライナが、今のような自分勝手な要求が出来るかどうか❓
そうするためには最低限、前線を安定化させなければなりません。
出来なくてもトランプ政権は、放置すると思います。
ロシアは、半年くらいは削りたい放題になります。

半年、ロシアにみっちり削られれば、キエフ政府も考えるでしょう。
そこで、トランプ氏の出番になるのではないか・と思います。
「もう、半年!どっちもミッチリ!戦争しろ!」
と言うことになりそうな気がします。

※ケンカの仲裁の方法の一つに「思いっきりやらせて、双方が疲れ果てるまでやらせる」と言うのがあります。それから、まあまあ・と仲裁に入るわけです。
どっちも頭に血が上っていて、体力があるうちはまだ止めません。
いい加減ヘトヘトになって、「もう、止めようか❓」となります。
もちろん、どっちかが勝つ場合もあります。

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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