「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ブラジルの外交・多国間主義と日本外交の進むべき道<2023年11月

2023-11-05 13:59:38 | 中南米

ブラジル多国間主義回帰…拓殖大准教授・竹下幸治郎氏[視点 ウクライナ危機]
2023/10/28 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/commentary/20231027-OYT8T50108/3/

ブラジルのルラ大統領のついては、日記でかなり酷いことを書きました。私が不勉強で無知だったからです。お詫び申し上げます。
最近、お詫びや訂正が多いです。プロパガンダに単純に騙されて日記を書いていたからです。

批判したのは、ロシアとウクライナの和平を仲介しようとした動きを見せていたからです。当時は、私はウクライナが正しく侵略したのだからロシアが悪いと、プロパガンダの通り決めつけて、自分で考えようとしませんでした。
その後、ウクライナのゼレンスキー氏の言動にはっきり疑問を持ちました。それまでも胡散臭くはありましたが、ウクライナ支援の立場でしたので、敢えて無視しました。はっきりおかしいと思ったのが、農産物禁輸をめぐってポーランドやスロバキア、ハンガリーをGAT提訴したことです。ポーランドやスロバキアはウクライナの熱心な支援国です。それに感謝する心があれば、GAT提訴は出来ないと思います。ここでゼレンスキー氏の心と酷い身勝手が見えました。

この人はダメだ!と心底持ったのは、ガザ問題でジェノサイド国家とも言えるイスラエルを絶対視支持して、被害者であるガザ市民を完全に無視しました。
ダブル・スタンダードの側に立つ人間であることが明確に分かりました。

ウクライナには国家としての欠点もありゼレンスキー氏には大統領としての資質に欠ける部分が大きく(それまで政治経験ゼロ)またゼレンスキー氏自身の資産についての課税回避疑惑もあります。腐敗と汚職を取り締まる側が、自分の資産については怪しげな行動を取っています。

だから私は、ロシアとウクライナについては今は完全に第三者的(中立)の視点から日記を書いています。

それは脇に置き、ブラジルのルラ大統領です。
ルラ大統領の経歴については、上記の記事の中に略歴が書かれています。左派の正義派、庶民派の大統領です。

現在は、国連安保理の議長国です。だからロシアとウクライナの和平の仲介に動いたわけです。
ガザ問題では、ブラジル案を安保理に提出しました。賛成は、必要数9に対して12で圧倒的賛成多数でした。棄権2票。このブラジル案を、アメリカは拒否権を使い否決しました。これを見てもアメリカのガザ問題についての極端な不公平と不正義が見えます。

※多国間主義とは?
多国間主義とは、複数の国の合議に基づいて、多くのアクターに関係する課題(平和、気候と環境、テロとの闘い、健康など)に対処することです。

多国間主義、フランスの行動原則 - La France au Japon
https://jp.ambafrance.org/article15897

多国間主義(ウイキペデイア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E5%9B%BD%E9%96%93%E4%B8%BB%E7%BE%A9

大まかに考えるとアメリカの一極支配が始まるとともにアメリカの独善的な今の政治・外交の姿勢が強まりました。それに対抗する多国間の話し合い重視の考え方を表現しているようです。

だから、当然にアメリカ・NATOとは正反対までは行きませんが、大きく異なる立場をとる場合があります。公平・中立・正義・妥当を基本的な概念としていると思います。

一方でアメリカ・NATOは、経済力と軍事力を背景に自分たちを正当化し主張を押し通す独善的な立場だと言えます。

今、大雑把に世界政治の流れには、この二つの潮流があります。日本外交は、現在はアメリカ・NATOの立場に立っています。しかし、それが今は正しいとは言えなくなりました。アメリカ・NATO自体がG7とも言える部分があり、金持ち特権国クラブのような面が強くなってきました。

世界政治において、「公平・中立・正義・妥当」を重視するとアメリカ・NATOとは対立する部分が多くなりつつあります。

果たして日本がG7構成国であることが必要かどうかも疑問があります。
アメリカ・NATOの立場に立つ今の考え方にも、相当疑問があります。普通に考えるなら、多国間主義の立場の国々と同じ立場に立つ方が、「公平・中立・正義・妥当」の理念に合致します。

外交には、基本的な概念や理念が必要であり大切にするべきだと思います。

安全保障や経済的利益を超越する部分があります。その点をもっと深く考えるべきであろうと思います。

もう既にG7やアメリカ・NATOが世界をリードする時代は終わっているというのが、私の現状認識です。

※関連記事
中東問題に関する日本の「中立」外交は問題なのか?
2023年11月01日(水)14時45分
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2023/11/post-1331.php



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