天台寺門修験

修験道の教義は如何に

山伏問答10

2011年05月11日 08時36分43秒 | 山伏問答

問者

「錫杖の義は如何に。」

しゃくじょうのぎはいかに。

答者

「錫杖とは一法界の総体、衆生覺道の智杖なり、これに三種の別あり、四輪は四諦を表する聲聞の錫杖、十二輪は十二因縁を表する縁覺の錫杖、六輪は六度を表する菩薩の錫杖なり、然れば即ち錫杖の妙音により三界六道、受苦衆生の迷夢を覺し、罪障を消滅して速かに菩提の妙果を得せしむるの義なり。」

しゃくじょうとはいちほうかいのそうたい、しゅじょうかくどうのちじょうなり、これにさんしゅのべつあり、しりんはしたいをひょうするしょうもんのしゃくじょう、じゅうにりんはじゅうにいんねんをひょうするえんがくのしゃくじょう、ろくりんはろくどをひょうするぼさつのしゃくじょうなり、しかればすなわちしゃくじょうのみょうおんによりさんがいろくどう、じゅくしゅじょうのめいむをさまし、ざいしょうをしょうめつしてすみやかにぼだいのみょうかをえせしむるのぎなり。


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