福井新聞（7月5日付）より
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つばき回廊、早期購入を 小浜商店街連盟、市長に要望
小浜市内の商店街でつくる小浜商店街連盟は４日、村上利夫市長に、同市白鬚の再開発ビル「つばき回廊」施設の市による早期取得を求める要望書を提出した。市長は「競売にはならない」と明言。市側からは、民間が提示している施設の利活用構想に関して「数字の具体的な裏付けが不十分」との苦言が出された。
同連盟は、駅通り商店街やいづみ町商店街など４商店街の代表で構成している。桝郷三好会長ら役員６人が市役所を訪れ「まちづくりを考えた場合、幽霊ビル化だけは絶対避けなければならない。早期の方針決定を」などとする要望書を村上市長に手渡した。
懇談で市長は、これまで同様「市民のコンセンサスがあれば取得する」と述べた上で、市が所有権の２割を持っていることから「競売にはならない」との見通しを示した。また解体する場合の費用について、頑強な地下部分に手をつけなければ安価にすむとした。
連盟役員は「市長の任期内での決断を」「購入後に解体や活用の議論を」と要望。市側は「行政がやれることはやっている」と強調。若手商工業者が提示している「あいタウン構想」について、商業ゾーンの入居店舗の見込み数や収支計算などが具体的でないと指摘し「小浜商工会議所が責任を持つなどの裏付けがないと、市会に納得してもらえない」とした。
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小浜市つばき回廊は、1992年に建てられた地上６階、地下１階の駅前商業ビルですが、消費低迷により主力テナントだった西友や2004年8月に撤退、その後入居したママーストアーも2007年2月に撤退し、運営会社も2007年4月に破産手続きに入るなど混迷が続いています。
立地はJR小浜線・小浜駅より徒歩10分程度で、中心市街地に近いなど良いだけに、今後の小浜市の発展を期すためにも、早期に活用が望まれます。