北陸中日新聞(3月14日付)福井県版
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若狭西街道が全線開通へ 農産物運搬とバイパス機能
福井県が小浜市上野-高浜町馬居寺間22.8キロの区間で整備を進めてきた広域農道「若狭西街道」が、21日に全線開通する。
一部県道を利用するものの、美浜町と若狭町を走る広域農道「若狭梅街道」と接続する。農産物の運搬と、国道27号のバイパス的な役割を果たす。
整備事業は1995年度に着手。99年から部分的な利用が始まり、小浜市谷田部-飯盛の6キロの区間を残すのみとなっていた。
道路は幅8メートルの2車線。国道27号の南側を平行する形で工事が進んだ。山沿いのため14カ所にトンネルが造られた。総事業費は約320億円。
開通によって、県は小浜市、高浜、おおい町の約2,700haが受益の対象になると試算している。21日は午前10時から、同市飯盛の現地で完工式と開通式があり、関係者約80人が沿線住民待望の農道の完成を祝う。一般車両の通行は、同日午後2時からの予定。
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