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福知山女子高、来春募集停止 少子化影響 跡地利用は未定

2009-06-23 | 福知山市

京都新聞(6月23日付)

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「福女」、半世紀の歴史に幕 11年に統合、生徒ら「寂しい」

「福女(ふくじょ)」の愛称で市民らに親しまれてきた京都府福知山市の福知山女子高が2011年春に系列の福知山成美高に統合され、半世紀余りの歴史に幕を閉じることになった。22日に統合を発表した運営母体の学校法人成美学苑は「少子化の中、成美の教育を充実するための積極的統合」と説明したが、生徒や卒業生、市民らは一様に寂しさをにじませた。

福知山女子高は1957年創立。「真・善・美」を教育方針とし、これまで看護や保育、福祉など多方面に8,100人を越える卒業生を輩出してきた。

しかし、公立高3校、私立高4校が集まる福知山市で、少子化が進む中、どのように生徒を確保するかが課題となっていた。共学志向の高まりもあり、成美学苑は「生き残り」をかけて系列2校の統合を検討してきた。

福知山女子高の足立威校長は、記者会見で「学校がなくなるのは残念だが、女子高の教育理念を成美高に引き継いでもらい、より良い学校にしてほしい」と述べた。

福知山女子高の3年生は「実感はないけど、母校がなくなるのは寂しい。クラブ活動で『福女』の名が残せるように頑張りたい」と話した。卒業生(21)は「びっくりした。卒業生として帰るところがなくなるのは寂しい。在校生には『福女』の名を誇りに頑張ってほしい」と語った。

福知山市の松山正治市長は「輝かしい歴史と伝統を誇る府内有数の名門女子高だけに残念。特色ある学校として再出発されることに強く期待する」との談話を発表した。

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来春には1年生の募集を停止。11年春に3年生(現1年生)を成美高に編入し、成美高生として卒業させるようです。

両丹日日新聞によると、ピーク時の64年には439人の学生数を誇りましたが、今春は定員100人に対して入学者は59人と少子化のなか苦戦を強いられていたようで、今後も続くであろう少子化に対応したのでしょう。

「教育の街」として北近畿各地から学生を集め発展してきた福知山市にとっては大きな打撃となることは確かで、跡地利用を含め、今後の地域活性化に期待したい所です。