墨工房日記

墨職人の楽しみながらの、奮闘記

墨作り、最後の仕上げ

2007年10月31日 | Weblog
当工房で販売している墨はすべて私が作っています。
墨を入れる桐箱等もできるだけ、自分で作ることにこだわり、
他に依頼することは少ないです。


今日は、彩煙墨12本セットの最後の仕上げ作業を紹介します。
先ず、
乾燥行程を終え、綺麗に整えた墨を用意します。
(もちろん、この作業も私がします)
12種の色があるので、墨の頂点に色の識別マークを貼ります。


次に、マークと同じ色和紙で墨を包みます。


今度は、墨を入れる桐箱です。
桐箱は桐箱業者から購入しますが、
墨を収める為の細工は私がします。
先ず、型枠を作り、桐箱に収め、
この方枠を布で覆います。


これで、墨と桐箱が出来上がり♪
桐箱に墨を詰め、シールを貼ると完成です♭

シールの題字は水墨画家・松下黄沙先生の揮毫です。


12本セットは布袋に入っていますが、この袋は女房が作ります。


この墨が皆様の手元に届いたら、どんな作品創りの手助けになるか!!
一番の楽しみです。
彩煙墨12本セットHP

熊野詣 を偲ぶ

2007年10月29日 | Weblog
10月28日
22回目になる、イベント
“アゲイン・熊野詣”が行なわれました。
私も山伏で参加しました。

 出発前の私・背景は那智の瀧

熊野詣は1000年以上昔から続けられており、
このイベントでは、
1000年前にタイムスリップして往時を偲ぼうとする
企画です。

 出発前のお話

一般の方々から参加を募り、100人ほどの行列で熊野三山を目指す催し!!
スケールが大きいです。

 大門坂を歩く

コースは大門坂を出発し、那智大社、青岸渡寺にお参りし、
那智の瀧が見通せる広場で
大護摩祈祷をを行い、その後那智の瀧に降りる・・2.5km

 大護摩祈祷

食事時間を含めて5時間にわたる行程です。

 高木導師と
熊野詣・動画

快晴の下、山伏仲間とも会い楽しい一日でした。

 こんな良いことも♪

会場・延命院の紹介

2007年10月27日 | Weblog
会場
延命院の紹介をします。

正式名称は 遍照山延命院普賢寺
1616年に円信上人が開きました。



八代紀州藩主・重倫公寄進により赤い弁柄塗りの山門と座敷ができました。
このため“”赤い山門から、地元では【あかもん寺】として親しまれています。
あかもんを囲む寺の塀は
和歌山県ふるさと建築景観賞を受賞!

寄進された座敷が、
今回の展示会場になります。すばらしい建築です。

 打ち合わせ時に撮影のため、湯のみアリ

また、和歌山西国三十三ヶ所。4番札所のお寺で、参拝者が絶えません。

宗派は新義真言宗
ご本尊様は 大日如来(坐像)
広い本堂ないの、ご本尊様はお願いすれば拝観できます。

また、脇仏の弘法大師像は「夢あわせ大師」と呼ばれ、
夢のお告げに逢わせてくれるとの信仰がありますので!(^^)!

境内には
鐘楼、あかもん北向き地蔵尊、日本庭園がありゆっくり楽しめます。



ご住職は 環 栄賢 さん
とても気さくで、明るい方です。
熊野を深く研究され著書があります。
住職の著書
好きな食べ物は”鮭茶漬け”
好きな言葉は”まいにちコツコツ”

秋の匠展・メンバー紹介(3)

2007年10月26日 | Weblog
● 陶芸「じろりん」 じろう & とみこ

竹本 二郎 富子
白浜町在住


まあるい心になりたいなあ  
まあるい心になりたいなあ

まあるい心になりたいなあ・・・
人形たちはだんだん

ふっくらまあるくなってきました。
そのうち 
ふたりの ”こころ”もまあるくなるかなあ


● 染色・軸装
工房のびNOVI 西山 華淑

田辺市生まれ 多摩美術大学染色学科卒 
2006年第16回新匠工芸東京展 新人賞受賞。



藍染や草木染や柿渋染等
 自然界から色を頂いて

それを暮らしの中に取り入れると共に、
掛軸という媒体を通して

染めの自己表現をすることも、
積極的に行っています。

以上8名の陽気なメンバーです。

秋の匠展・メンバー紹介(2)

2007年10月25日 | Weblog
昨日に続き、メンバーを紹介します。

● 木工  樫本 弘

工房開設10年 テーブル、椅子を中心に製作



いろんな木の 
それぞれの表情を見てもらいたい。
節穴や 割れのある木でも
できるだけ大事に使いたい。
見て楽しく
使って愛着の出るものを
 目指しています。

●  陶芸  長田 利子

東京都生まれ。
東京芸術大学大学院陶芸専攻終了、
日本工芸新作展等入選、
主に東京代官山「棋林堂」で
芸大同窓生と共にグループ展を行う



「おうちのごはん」を
大切にしたい。
毎日使う物だから
自分のお気に入りを作りたい。
食材や草木が生きる
器づくりを目指しています。