墨工房日記

墨職人の楽しみながらの、奮闘記

熊野曼陀羅十七番・妙法山 阿弥陀寺を訪ねて

2007年06月22日 | Weblog

熊野曼陀羅・世界遺産の道・三十三ヵ所神社仏閣めぐり
が4月にスタートしました。(ブログでお話しました)
昨日、熊野曼陀羅十七番・妙法山 阿弥陀寺を訪ねました。
那智大社からさらに山中を6キロほど入ったところにあり、私は初めて訪れました。
一言で言って、素晴らしい、日本の寺です。
うっそうとした杉木立、苔むした石畳、広い境内一円綺麗に手入れされ、落葉1つない(少しはあります)
この山中にこのような見事な寺があるとは・・知りませんでした。
一緒に行った友人は、那智の瀧を拝んだら、ここに来てゆっくりするのが楽しみ!
といいました。同感です。
観光客はほとんど訪れず、知る人ぞ知るお寺です。
ここは標高700メートル、ここから臨む太平洋、那智勝浦町の景色は最高です。


お寺の山門に『1つ鐘』があり、現世の安穏と先祖の菩提の為に生前一度はついておくことを習わしとしており、誰かがついた鐘の音が響いていました。
那智山に来たら、足をのばしてください。
梅雨で増水し豪快な那智の瀧です。


串本町・大島に架かる橋

2007年06月19日 | Weblog
ここは~~串本、むかいは~大島、仲をとりもつ~~巡航船~~

と歌われる、おなじみの民謡・串本節ですが、
昔から何とかして大島に橋を架けたいと挑戦してきました。
その1つ、串本町の観光スポットになっている、橋杭岩を紹介します。
橋杭岩は串本側から大島に向かって橋桁状で800メートルほど伸びた奇岩です。
この橋桁は、作業の途中で中断され1000年以上放置されています。
誰が、何のために作ったのでしょう?
昔、むかし 
弘法大師と天邪鬼が大島に向かって橋をかける、架けないで争いました。
弘法大師は一夜にして、朝までに架けてみせると言い切り、架け始めました。
岩を砕き、ドンドン橋桁を作り始め、みるみるうちに架けていきます。
焦った、天邪鬼は鶏の鳴声をして弘法大師に『もう、朝だよ!』
と言ってだまし、だまされた、弘法大師は作業を中断してしまい、そのために残った残骸が
橋杭岩です。  真意の程はわかりませんが、なかなか良い昔話です。
ところで、今は立派な橋が別のところから架かり、巡航船は廃止してしまいました。
1000年にわたる、島民の悲願がかないました。

私がよく行く、ドライブスポットです。

蛍の写真を送っていただきました

2007年06月04日 | Weblog
蛍を一緒に楽しんだ たなくん(田中さん)から写真を戴きました。
たなくんは写真を写すのが大好きで、難しい蛍を見事に写しています。
蛍に見とれている友人達も!

近頃は、蛍を見たことがない人が多いようです。
知識では充分に知っていても、実際に見ると感動して、はしゃぎます。
招いた僕も、嬉しいです。

手のひらに乗った蛍

蛍が飛びはじめました

2007年06月03日 | Weblog
蛍が飛び始めました。
工房のあるホタルの里はホタルが乱舞することで、多くの人を楽しませてくれます。
今年,5月はじめの頃はホタルが例年より早く飛ぶだろうとの観測でしたが、
ここに来て、肌寒い日が続きなかなか飛びませんでした。
先週初めよりパラパラ飛び出し、昨夜はかなり飛んでいました。
友人達を工房に招き、蛍見酒を味わいました。
蛍が光ながら飛んでいる姿はなんとなく、はかなく、昔とか先祖を思い出させます。
小さい頃、採ってきた蛍を蚊帳の中にいれその光に魅せられました。
翌日は死んでいて面影は何もないのですが。
兄弟と笹の葉を付けた3メートルくらいの竹の棒を振り回し、ホタルを採ったのをおもいだし、感慨無量の夜でした。