墨工房日記

墨職人の楽しみながらの、奮闘記

梅の花

2007年01月30日 | Weblog
梅の花が咲き始めました。
紀州・田辺地方は梅干では日本一の産地です。
量のみではなく、美味しい!
果肉が多く、梅干にするととても良い“南高梅”(品種名)の産地だからです。
1月下旬になると暖かな海沿いの梅畑から花が咲き始めます。
2月になると、観梅の季節を向かえ桜の花見の前に梅の花を楽しみます。
梅は『観梅』、桜は『花見』と同じ花を見るのも言葉が違うのですネ
大梅林では“ひと目100万本”“かおり千里”などと言われスケールが大きいです。
工房のある大塔の山地に梅の花が咲くのは、しばらく先になります。

熊野古道を歩きました(終わり)

2007年01月28日 | Weblog
伏拝み王子の近くにNHK で平成13年~14年にかけて放送された
朝の連続ドラマ“ほんまもん”の主役・山中木葉の生家があります。(ドラマの話)
写真(上) がその家で茶畑に囲まれとても良い環境です。
ドラマでは昔色を出すために少し手を加えていますが・・・
前回にお話した伏拝み王子は上の写真の左側、枝垂桜が写っています。
熊野権現さんに向けて歩き始めます。
ここからは、人家のない山中、道は緩い下り坂で歩きやすく整備されています。
冬なので鳥の声も、花もありませんが春になれば花が咲き、鳥が歌ってくれます。
夢にまで見た権現さんがもう直ぐ、心踊った気分です!きっと
30分程歩くと、祓戸王子(はらいどおうじ)に着きます。
王子に一礼して、50mも歩くと熊野本宮大社に着きます。
権現さんに新年の挨拶をして今回の古道歩きを終わりました。
このコースは歩きやすく、四季折々にイロイロ楽しめる私のお勧めです。


熊野古道を歩きました(その2)

2007年01月26日 | Weblog
水呑王子ではお地蔵さん2体が出迎えてくれます。
それから、美味しい沢水を引いた水のみ場があり、飲みやすいように柄杓が用意されています。
毎日、きれいに洗われておりとても清潔です。
山中ですと、水のみ場は往々にして落葉が入り、ひどい所ではボウフラなんてことが・・・
美味しい水をいただき、歩き始めます。
しばらく杉林の中を歩くと、伏拝み(ふしおがみ)の里に出ます。
この里は民家も多く、畑には獣除けのトタン囲いが少ないです。ひと気があるために害がないのかな?
このあたりの畑は茶畑で、川添茶のブランドで販売されています。
まだ、茶の芽は出ていませんが、5月の一番茶の頃は茶の良い香が一面に漂います。
私は茶所の静岡市で育ったので茶の木を見ると故郷を思い出し、幼い頃に茶の木の上を転がって遊んだことが懐かしいです。
昔は、5月に一番茶をとり、その後芽が出るたびに二番茶、三番茶と採っていましたが、今は一番茶のみのようです。
このあたりの古道沿いには各家ごとに無人販売の1㎡ほどの店?があります。
シーズン外なので何もない店が多いですが、ある店を覗くと、梅干、干し椎茸、茶葉が置いてあり、それから料金を入れる竹筒が
パック入りの梅干が300円でお土産によいです。添加物など無い田舎の味です。
茶畑を見ながら歩くと伏拝み王子が見えてきます。
王子からはるかかなたに本宮大社のこんもりとした森が見え、遠路はるばる歩いてきた巡礼者は初めて本宮大社別名で”熊野権現さん”を拝むことになります。
そこで、伏して拝むから伏拝み王子、歌人の和泉式部もここで涙を流して歌を詠んでいます。
王子の入口には立派な枝垂桜があり、花の季節はとても華やかです。

熊野古道を歩きました(その1)

2007年01月22日 | Weblog
21日の日曜日に発心門王子から熊野本宮大社までの熊野古道を歩きました。
まず、本宮大社に車をおいて、バスで発心門王子まで行きます。(写真・発心門王子)
天気は曇り空、午後から雨が降るかも?の天気です。
しかし、この季節としては暖かく、ハイキングにはもってこいでした。
でも、日に2本しかないバスの乗客は私と妻を入れて4人でした。皆さん遊びに来てください。
発心門王子から本宮大社までは徒歩で2時間30分、ゆるい下り坂で快適です。
いくつかの昔の風情のある集落を抜けていきます。
以前に放映されたNHKの連続ドラマ“ほんまもん”のロケ地も通ります。
僕はチョット運動不足のとき歩くには最適なコースのうえに、最終目的地が本宮大社なのでよく歩きます。
発心門王子は数ある王子の中でも宗教上で重要な王子に1つです。
この王子は熊野本宮大社の境内(敷地内)の入口にあたり、遠路はるばる、大阪、京都から歩いて来た人々もここまで来たらホットしたことでしょう。
僕は、ここから歩くのでとんでもないキセルをしましたが!
杉林に囲まれた緩やかな下り坂をしばらく歩くと、立派なログハウスの休憩所があります。
豪華なトイレもあり、女性ハイカーには人気です。
付近の山の岩肌には高さ1m直径50cm,上に屋根を付けた丸太が置いてあります。
これは、日本ミツバチの巣で“ごうら”といい、それぞれに持主がいてミツバチを育て蜂蜜を採っているのです。
日本ミツバチの蜜は味が濃厚で美味しいと評判ですが、なかなか量が採れないために高価です。でもお勧め!
このあたり一帯には畑が広がっています。今の時期は白菜、ダイコンなどが植えられており、美味しい田舎漬けになるのでは?
このあたりの畑の周囲は猪、猿、鹿等の獣害よけのためにグルリとトタン板で囲まれています。私の墨工房でも猪、猿が出るのですから、この辺りでは守るのも大変でしょう。
でも、のどかなとても癒される風景です。
のんびりした景色を楽しみながら30分ほど歩くと次の水呑王子に着きます。
花の咲く時期はまた良いだろうな

潮岬に行きました

2007年01月17日 | Weblog
14日の日曜日、天気がよかったのでドライブしました。
田辺からルート42号でずーと南下します。
目的地は本州最南端の潮岬、
台風のシーズンになると天気予報で“台風の位置は潮岬南南東・・・”で有名です。
潮岬は串本町にあり、亜熱帯といってよいほど温暖です。
付近の海にはさんご礁があり、ラムサール条約にも入っており、熱帯性の魚が見られ、ダイビングのメッカです。
潮岬は田辺市から80kmほど離れており、ゆっくり走ると2時間くらいかかります。
この間は枯れ木灘県立公園の中を通りとても美しい海岸が続きます。
また、魚釣りに適し、関西方面から太公望が押し寄せます。
今回も、多くの釣り人が楽しんでいました。
時間があったので、潮岬から鯨で有名な太地町まで足を伸ばしクジラ博物館を見てきました。
帰りも同じ道を通りましたが、ちょうど紀伊水道に沈む夕日を拝むことが出来ました。
ラッキー!!
写真に収めたので見てください。