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kiske3の絵日記

一コマ漫画、トホホな人の習性、

映画批評、恐怖夜話、あらゆる

告知をユルく描いて書いてます。

雪合戦 4

2007年04月08日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

ドンっ!!!!!

…………………………………………………………………………………………


父さん、キャッチボールするには暗いよ。もう夕方じゃん。その上、子供に
豪速球投げないでよ。大人だもの、凄いに決まってんじゃん。てか、危ない。

母さん、足のくるぶし割れてたのにホネツギ屋さんに通院させないでよ。
小学生がよく何にも施してない足で学校に通ってたもんだよ。おかげで気絶
する癖がついたじゃないか。知ってる?ホネツギってグルングルン足回すの。

あれ?じいちゃん?どしたの?なんか楽しそうだね。また呑んでんの?どうせ、
ぷろぺ~らがぺらぺ~らとか言ってんでしょ?ボクも呑ませてよ。えっ?ダメ
だって?どうしてなんだよ!何?こっちに来るなってか!?ヒドいな(……)
ボクのこ(…ボ…)とが嫌いな(お…い…!)……の…か…(ボ…ス…!)

「ボスっ!ボスっ!しっかりしろ!」

私はスタアに必要以上の往復ビンタを喰らっていた。そのおかげで死の淵から
生還できたのである。しかし、往復ビンタで再び気絶しかかっている。その時、
スタアが自分のボードをまるでプロレスの折りたたみイス攻撃のように振りかぶ
ってるのが、ボッコボコに腫れた瞼から垣間見えた。ダメージなのかショック
状態なのかわからないが身体が全然動かない。なんとか声を振り絞った叫んだ。
「起きましたっ!おーきーまーしーたああー!って!」私はボードで殴られる恐怖
で頭がスッキリし、現状を把握出来てきた。そう、私達は何か大きく丸い物体に
追突されたのだった。そう丸い、なぜか身近に感じる丸いもの。…そうだ!あの
丸い物体はカノリンヌだ!しかし、見渡す限り、視界にはカノリンヌの丸い姿は
見えない。ひょっとしてカノリンヌは暴走してガケに……。「おい!スタア!!
カノリンヌは無事か!どこにいるんだ!」と叫んだ。スタアが瞬きもせずに冷静に
つぶやいた。「ボスを羽交い締めしてますが」…そうか。道理でゾッとしたわい。

そして、カノリンヌの必要以上の羽交い締めをスタアと二人掛かりでようやく
外した。そうこうしている間に陽が落ちていき、まわりの木々が嘲笑ってるかの
ように雪を落とし、冷たい風は死の交響曲は始まったばかりだと耳元で囁いた。
私達は師匠とタイキチを完全に見失った。絶望の中、うなだれている。離れた林
からは野うさぎがひょこっと顔を出す。野うさぎにもバカにされている気がして、
あっちへ失せろと雪玉を投げる。もちろんそんな負け犬の玉なんかに当たらず、
サッと身をかわし去っていった。ち!アイツらは何を隠していたんだろうか!?

ボ「くそっ!鼻ヒクヒクさせやがって!鼻ヒクヒクさせやがって!」

ス「野うさぎにあたってもあの二人を見つける事はできませんぜ。」

ボ「なんだと~~!? そもそもカノリンヌが私にぶつからず、お前が優しく
  起こしてくれりゃあ、見失う事もなかっただろうによお!!」

ス「黙って聞いてりゃいい気になりやがって!オレだってこれで一生懸命やって
  るんスよ!アンタ、ひょっとしてスノボがヘタなんじゃないのかい!?」

ボ「な、なにぃ~!」

ス「やるか!」

カ「やめ~んか!この豚どもよ!アレを見い!アレを!」

ス「豚っスか!?豚っスか!? 豚どこにいるんスか!?」

カ「違うわい!あの野うさぎがおった辺りを見れってゆっとるんばい!」

ボ「さっきからのカノリンヌの言い方はともかくとして。…あ、アレは!?」

そこにはボード特有のカービングのラインが2本あった。師匠達のものだと
思われる。ラインがまだ崩れていないところを見ると、これを辿っていけば、
どのコースへ行ったかわかるはずだ。カノリンヌに私達の目的を説明して
(ん?待てよ…さっき知ってたな…ま、いっか…)私達は野うさぎが教えて
くれたラッキーラインを無駄にせず、一致団結を誓い、辿って行く事にした。

3人が一糸乱れずに綺麗な1本のカービングラインをゲレンデに刻んで行く。
それは、紀元前4世紀に船を襲うことで海の人々に恐れられてきた伝説の海獣
シーサーペントのようだった。……待ってろよ。お前達を必ず食い殺してやる。








ますます、大げさに書いたが為、なんだか解りません。       ボスヒコ


雪合戦 3

2007年04月07日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

私とスタアはコブだらけのチャンピオンコースをクリアしたところなので、脚を
休ませようとしてゲレンデの端に腰掛けたところだった。あんなに晴天だった
空が急に曇り始めて来た。視界が悪くなるまでに下に降りた方が良いな……。
彼女達を放っておいたつもりが、師匠とタイキチまで置いて来てしまった。今
どこのコースを滑っているのか解らない。それを言い訳に、下のロッジで熱い
コーヒーでも飲みながら待つとするか、と腰を上げてパウダースノーを払った。

林の合間に師匠とタイキチらしき人影がよぎった。うん、あのムックリした
ウエアは師匠とタイキチだ。まるで双子だな。そのおかげでこうして遠目でも
見つけれる。さてと、奴らもお茶に誘って男同士の友情を深めるとするかな。
お~い、と声をかけようとしたが何か雰囲気が違う。いつもの二人ではない気
がする。何が違うんだろうか? 何かピリピリした様子がうかがえる。喧嘩
でもしたのだろうか?……違うな。喧嘩なら一緒に滑る事はないハズだ。むしろ
いつもより寄り添ってるように見える。私とスタアは彼らの何か解らない雰囲気
が気になるので後をつける事にした。幸い、大声をあげても聞こえるかどうか
の距離だ。彼らに気づかれずに後をつけれる。私は林間を横切って、速度を上げた。

しばらくすると再びコブが見え始めた。しかも先ほどのコブなんて子供みたいな
もので、ここはモンスター級のコブで大小のコブがランダムに連なっていた。
逃げ道などないゲレンデ。コイツはやべぇな、と私達は転けた時に外れると厄介な
体に付けてあるホルダーや腕時計、メットなどがしっかり装着しているかを確かめる。
こんな所で転けたら最後、ボードを外して備品が落ちた所まで登って取りに行か
なければならない。それらを点検している間、常に見張っていたあの2人組が急に
スピードを速めた。見つかったか!? いや、見つかったところでアイツらが逃げる
理由はないだろう。という事は単に急がなければならない状況なのか!? ちっ!
この機会を見失っては今までの尾行が水の泡だ。私は慌ててスタートしたのでいつもの
ペースが狂い、2つめのドギツイ氷の山にひっかかった。なんとかボードのエッヂを
くい込ませようとしたのだが、そのコブはフンと鼻で笑うかのように私に抵抗する。
ガリガリガリッ!とそのデカいコブの山頂まで運ばれる。後は突き落とされるだけだ。
フワっと身体が宙に浮き、右肩から前のめりに落ちようとした瞬間、右横のコブの山
から、タカが獲物を狙い急速落下するように蒼い流星・スタアが私の前に飛び出した。
ガツン!!彼は自分の体を直接、私の身体にぶつける事で私を最悪の転落から助けた
のである。さすがバッジ1級!! 寸での所で命拾いした。「世話焼かせるぜ、ボス!」
「ありがとよ!兄弟!」二人はがっつり握手をかわし、再び我らの使命を思い出した。
まだヤツらは肉眼で見える所にいる。体制を整え、その方向に向かおうとしていた私と
スタアはまだ気づいていなかった。鋭い音をたてて、猛突進してくるあのウミヘビを。








さすがに大げさに書いとります。                 ボスヒコ



雪合戦 2

2007年04月06日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

2日目。私達とのツアーと合流する為、2人の友人と待ち合わせる。友達思い
の師匠君が長い道のりを不眠不休で運転し、海の男・タイキチは男らしく全く
起きずにやって来た。昼飯をたらふく食い、あらゆるコースへ行く準備をする。


もちろん、上級者コースも漁りまくる。しかし、ミワンコフは初心者のショート
スキー。そして、マキエロは中級者であるが二日酔いによる金縛り。う~む、と
唸ったのは一瞬。結局、おかまいなしでコブだらけのコースへ向かう。スノボは
元々、モーグルコースのようなコブだらけのゲレンデには適してはいない。
ってか、行ってはいけないのだが、私達キスケボーダー軍(ボスヒコ、スタア、
師匠、タイキチ)は、かなりハードだが、なんとかコブをこなしていく。滑り
切った下でゼエゼエ言いながらミワンコフ達を待つ。汗を拭い、上半身を起こす。
下からゲレンデを見ると、ほぼ上を見あげるぐらいのガケゲレンデ。上の方から
彼女らの阿鼻叫喚の叫び声がこだまする。たま~に笑い声らしき声も聞こえる。

ミワンコフ「ニャーーーーー!!ニャーーーーー!!ニャーーーーー!!」  

マキエロ「ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、ヒヒ、」

カノリンヌ「あ、ホイ!あ、ホイ!あ、ホイ!あ、ホイ!あ、ホイ!あ、ホイ!」
 
まあどれも人間の声ではないのは確かなんだが、見た目はれっきとした女性
なんで心配ぎみで見守る。…いや、心配せずに観察するの間違いだな。君達が
いずれ起こす初心者特有のミラクルを私は見るために連れてきたんだ。ただで
帰るわけにはいかない。そこで逆アドバイス。「んお~~~~い!もっとお!
もっとせめろお!大丈夫だからあ!」完璧な嘘もたやすくバレ、彼女達は動こう
としない。ホントの所、動けないだけなのだが。しばらく、ゲレンデの真ん中
より上あたりでミワンコフとマキエロの2人がモタモタしていた。その左に
いたハズのカノリンヌが一瞬視界から消えた。!?彼女はどこに行ったのだ!?

勇気だけが取り柄のカノリンヌは、この現状を打破すべく、立ち上がったのだ。

小舟に乗り1人で沖に出たサンチャゴカノリンヌは、ついにコブと言う巨大な
カジキマグロと遭遇した!網を手繰り、激しい戦いを繰り広げるサンチャゴ
カノリンヌ!そう、彼女は勇敢にも最悪最強のこのゲレンデ最大級のコブに
立ち向かって行ったのだった!見ておれ!ミワンコフ!マキエロ!ワシが本当
の漁師というものを見しちゃるわい!さあ、風のようにワシに続くのだ!と
言わんばかりに突進して行く! ドンッ!と、ひとコブめで粉砕!! そして、
自分の愚かさに爆笑するカノリンヌは上向きに倒れ、頭を下に向けて、まるで
ウミヘビのようにコブとコブの間をすり抜け落ちて行った。やはり、自然の猛威
には勝てなかったようだ。さらばだ、カノリンヌ。また会おう。面白事件を
ありがとよ。中級以上のカノリンヌでも無理なゲレンデにあの食い気だけの2人
がこのコブ制覇をする事は無理だろうと思い、私は意を決して、軽く2人を捨てる
事にした。一緒に滑ってたスタアに目配せで合図をし、音も立てずに立ち去った。




雪合戦 1

2007年04月05日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

寝ずに参加したキスケと某英会話教室の合同のスキー・スノボツアー。ゲレンデは
土日の割にはあまり混まず、雪の状態も良好だった。しかも滑るには最高の天気だ。
今年は忙しくて滑れないと思ってたので、この条件に大満足なキスケ一同であった。


その時はたいした事はないが、後で思い返したら結構おもしろ事件だったりする事が
ある。それは一日目の夜に親睦会、要するに宴会の時に男性達がシャイなのか興味
ないのかわからんが、会話に積極的ではなく女の子が話しかけてくれるのを待ってる
感じ、いわゆるお客としてのキャバクラ状態だった。しかし、キャバ嬢ではない子達
はそういう雰囲気を察知&無視で自分たちで盛り上がる。遠くで観察してた私は覚悟
を決め、テーブルマジックや人肉の味とかで場を盛り上げようと立ち上がった瞬間、

「ジーザス!ハッハッハッハッ!オ~マイガッ!ハッハッハッハッハッハッ!」

軽快な笑い声がロッジにこだまする。マイクだ。彼は日本語がそんなに得意ではない
アメリカ人教師だ。彼とは互いが母国語を譲らない形で一日中一緒に楽しく滑った。
その彼が泣きながら笑っている。指さす方向に、常にワインのボトル(数分ごとに
変わる)とグラス(数分ごとに変わる)を持ち歩き、髪の分け目が数分ごとに変わる
ガニ股千鳥足のマキエロがいた。紙相撲で相手と全く違う方向に行って勝手に土俵
から落ちて負ける紙相撲力士のようだった。彼女の固すぎる動きが世界を唸らした
瞬間だった。その後、マキコロとマイクのダブル・エムはしおれた空間にミネラルを
与え続けた。よかった。人肉話をしなくて。おっと、今、マキエロが転びました。

そして次の日。晴天のゲレンデで、カノリンヌが見た異様な生き物とは!?

後傾ぎみで手を阿波踊りのようにパタパタしながら猛スピードで滑り落ちていく人の
ような丸い物体だった。それは一生モンの動きだった。午後あたりからマキエロは
昨夜の大量のアルコールが血中に残ったご機嫌さんから二日酔いのバトンタッチが
行なわれ、脳の動きが体に伝わっていなかった。起きながらにしてプチ金縛り状態
で滑っている。ぼ~っとしていたのでしょう。思っていた安全な軌道からはずれた
マキエロは暴走しだしたのである。どんどんスピードは増して行き。焦るマキエロ。
バランスを崩し、体制を整えようと宙をつかむように喘いだ。カノリンヌ曰く、
それは絶妙なバランスだったという。体が固いので宙をつかむ行為が滑稽な動きと
なり、体が固かったおかげで倒れずに進んで行く。そして、それにプチ金縛りが
ミックスされ、神の成せる業になったのである。おそらく、正面にいたゲレンデの
真ん中に座るマナーの悪いボーダー達が見た光景は凄まじいモノだっただろうな。
なんせ目の下のスッゲー隈を作った半分白目向いている人間が手を犬かきみたいに
バタバタさせて猛突進してくるんだからな。神サマ!もう真ん中には座りません!
へたくそで転けたテレ臭さを隠す為に「オレ休憩してんだ」みたいな感じを装って
座りません!マナーを守りますからお許しを!…マキエロもたまには役立つもんだ。









実際、爆笑。                           ボスヒコ


ガキ、いろいろ。2

2007年03月17日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

個展中、バトルに疲れたホノはカラフルな粘土で遊び出した。もちろん、私は彼女の
言われるがままに、地球上にいる生物をほとんど作らされました。その時によちよち
と2、3歳の男の子が寄って来た。私とホノをジッ~~~ッと見つめた後、ポテンと
ケツから座る。特に粘土で遊びたいわけでもなく、ずっとキョトン顔で我々の創作を
見ている。そこにお父さんがやって来た。「ヘェ~~~イ、マクシー!」どうりで
キョトン顔だと思った。彼はどうやらハーフのようです。彼はお父さんの言葉をこと
ごとく無視。我々の粘土作りをずっと見ています。粘土を渡しても何する事も無く、
握っています。粘土を口に入れられたら困るんで私は犬や猫を作りながら、監視する。
くそ、渡すんじゃなかった! 余計な仕事が増えただけでした。お父さんはマクシーの
横で粘土のこね方を見本として見せるが見向きもしない。う~ん、そうか!何か作って
やって渡せば、それで遊ぶだろう。私は綺麗な馬を作ってやり、マクシーに渡しました。
マクシーは興味深くそれを見つめた後、天使のように微笑みました。おお!気に入って
くれましたか!と、喜んだ瞬間に捨てられました。そして、小さな手でバン!と潰され
ました。馬、即死です。マクシー笑っとります。ホノも笑ってます。お父さんも私も笑う。




さて、3人目のガキは極めつけのガキです。ってか、親が悪い見本です。知り合いの知り
合いぐらいの誰だかわからん男の子がやって来た。その子とは1回、遊んだ事があるが、
んまあ~~、憎たらしいガキで、暴れて暴れて、お腹空いたり、おしっこしたくなったら
泣くといった自己中心のガキです。絵本を上げてもひったくるだけで、ありがとうも言え
ない。ありがとうは?と言っても無視。しょーがねえな、知り合いの知り合いぐらいの誰
だかわからんガキだからな。絵本やるから早く帰ってくれと思ってたら、絵本置いて帰り
やがった。まあ、いいや。ってガキとその両親がやってきた。そして、そのガキは来るなり、
ジュースをこぼしやがった。あと数センチで私の作品に達するほどにドボドボです。そこ
で母親は叱りましたが、ガキはバカみたいにヘラヘラしているだけで絶対に謝りません。
更に叱る母親。ガキは父親の後ろに隠れます。アッカンベーをしたかのように勝ち誇って
おります。父親はこの状況に何の感心もナイみたいです。母親も叱るのを諦めたようです。


おい。


今、そのクソガキに謝らせなくて、いつ謝らせるのよ。まず、お前ら親が私、もしくは
洋館の主に謝るべきだろうが。で、ガキには親に謝らす事をさせないとダメ
だろうが。な~に自己完結しとんじゃ。父親の態度からしたら、毎回毎回
このガキに甘いんだろうな。

だから、母親につい言ってしまったよ。「将来、不安だらけですなぁ~。」

 

 

 

で、後日談。この夫婦は離婚。クソガキもちゃんとした子に成長。良かった。





ガキ、いろいろ。1

2007年03月16日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

洋館での個展中、3人のガキンチョに出会いました。1人は東京へ行くと必ずと
言っていい程、一緒に遊びまくるホノちゃん。
元気な7歳です。この娘がね、お世辞抜きでひっじょ~~~~~~~~~~~に
カワイイ。この子のお姉さんもひっじょ~~~~~~~~~~~~に美人さん。
しかもこいつら稀にみるすんげえいい子。
で、そのホノ。なぜだか私、好かれてまして、「ボスにいちゃん、落とし穴に
気をつけてね。」と私のDSのどう森であちこちに落とし穴を作られたり、私が
食っていた柿ピーのピーナッツ全部食われてたりして、どうやら同級生と勘違い
しているようです。彼女が個展中に遊びに来た時の事。私の周り2m以内でずっと
遊んでいます。お前は人工衛星か、というぐらいです。ホノは個展で忙しくて
ちっとも遊んでくれない私に苛立ったのでしょう。ある事を思いついたのです。

ホノ「ボスにいちゃん、ボスにいちゃん、ちょっと……」

ボス「ん? 何だ? ハッキリ言え。」

ホノ「ちょっと耳かして。」

ボス「ん? お、おう」

ホノ「(小声で)……あのねえ、あっちの部屋に行かない?」

私がロリコンなら、ゴクリと生唾を呑んだでしょう。あいにくそんな趣味ではない
私は返事をするヒマもなく、手を引っ張られて、奥の部屋に連れて行かれました。
むう、このガキ、何する気だ? ニコニコ顔のホノはその部屋の重い扉を思い切り
閉めたのです。私がロリコンならケータイを取り出しているでしょう。端から見れば
浮浪者のおっさんが幼女を納屋に連れ込んだように見える。こりゃ、絵を見に来て
くれているギャラリー達に誤解を招くな、と思った時にホノが高らかに叫んだ。

「さあ~、ボスにいちゃん!!私を倒せるかな!?」

ドアの外にこの声が漏れていたならば、下劣な痴漢野郎に幼女が勇敢にも戦いを挑んで
いると思うだろう。どうか、屈強な男がドアの外にいませんように、と願いつつ、私は
ホノに訊いた。「え!?な、何!? 倒すの? 私が? なん……」バシっ!!と一発
私の太ももに蹴りを入れるホノ。そして、叫んだ。「バトルだよ!バ~ト~ル!!!」
それからの5分間は壮絶なバトルでした。したたる汗をかいたおっさんと幼女がドアを
開けて出て来る。アンタ達!中で何やってたのぉ~!!と言われなくてホントに良かった。










体重15キロのガキを2日間振り回すと腕がパンパン。         ボスヒコ


キスケの札幌日記 2

2006年12月19日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

今回、スタアと同じ部屋だったんで、イビキを観察しました。彼は疲れた時、変わった
イビキをするのです。昔、私とスタア、萬作(女性)、ココとスキー場で仮眠所に
泊まった時の事。皆が寝静まった頃に「シィ~~~~~!!シィ~~~~~!!」と
敵を威嚇するような音が聞こえ出した。その時に萬作とココが「ヘビが出た」と大騒ぎ。
なんの事はないスタアのイビキだったのです。これがあったので今回のイビキ調査に
私は猛然と挑んだのであります。先に彼を寝かす為に、食事時に酒を必要以上につぐ。
まんまとワナにひっかかったスタアは風呂に入ってベッドに乗るなり眠りに落ちた。

……素晴らしい。素晴らしいイビキのオンパレード。オーソドックスの「ふがぁ……
ふがぁ……」から、ヘビの改良バージョンといえる「シュっ!!す~~…シュっ!!」
など、10種類以上の変わったイビキを聞けました。満足した私はイビキを止めるべく、
濡れタオルを彼の顔にのせようと思った時にスタアの異変に気づいた。スタアは口を
モゴモゴ、くちゃくちゃと何か美味しいモノを食べている。それは噺の上手い落語家が
うどんやそばを食う演技ぐらいに美味そうなのだ。コイツ、何食ってんだ?どんな夢で
見て、どんな美味い物を食ってんだ?ちくしょうめ!と思っている間に相当疲れていた
私も気絶していました。翌日、スタアに「昨日はどんな良い夢を見てたんだ?」と早速
訊いてみた。いきなりの質問にスタアは瞬きもせずに、しばらく考えてボソっと言った。

「足の爪が剥がれる夢を見た。」

じゃ!あの美味しそうなくちゃくちゃは何なんだ!爪食ってたんか!?何食ってたんだ!



キスケの札幌日記 1

2006年12月18日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

ここ3日間はkiske3慰安旅行でした。札幌の大通公園前の後楽園ホテルに泊まり、
昼はバスで1時間の札幌国際スキー場、夜は札幌で食えるものは食っとけ!て
感じでご当地もんをたらふく食いました。私は北海道のスキー場は何回も行って
いるのであまり感想はございません。その辺はミワンコフにまかせます。しかし、
そんな私が言えるのは、スキー初心者、スノボ初心者はまずは北海道のスキー場
で滑ってください。絶対に好きになるでしょう。だって、転けても痛くないん
ですもの!今回、私の大ゴケ大賞はスキーの先生の指導を聞いて一列に並んでいる
学生達(通称ゼッケン)の目の前でゆっくり1回転半しました。カノリンヌらに
「おい!お前ら!ラストの1本だから気をつけて滑れよ!!」とエラそうに言った
直後、な~んにもない普通のなだらかな坂(初心者の学生達が立ってられるもの!)
でバランスを崩して転けました。まず、前のめりになって右腕を下敷きにして、
胸を強打。これが北海道のスキー場でなかったら、肋骨折ってます。そして、転けた
勢いとボードの重みで身体が反り返る。視界の左端にボードが見えるぐらいに
シャチホコ状態になった。これはカノリンヌが先に経験している。身体が柔らかい
人はなりがちな転け方ですね。ボード全体が見え始めたので、なんとか身体の向きを
変える。じゃないと腰折れちゃう。ところが、身体を上向きに変えた事により再び
変な形になる。ボードが雪面にバスッと軽く刺さったのである。よし!今だ!と
立ち上がろうとした時にボードが重力によって坂の方へ傾き出した。私はゼッケン
の連中の前で上半身は上向き、下半身はうつ伏せと言う、オーメン的な状態になり
ました。ゆっくりと上半身をうつ伏せにしたものの、胸を強打したため息が出来ずに
しばらく寝てました。ま、ゼッケン諸君が喜んで頂ければいいかなと思い、振り
返って見たが、だ~れも笑ってくれてない。う~~~ん、コケ損か~。コケて笑って
くれなかった事に損と考えるのは関西人だけなのかな~とか考えながら、全速力で
カノリンヌらを追いかけました。帰りのバスでこの話をカノリンヌにした所、彼女に
こう言われました。「それは初心者達に悪夢を見せましたね。だって、見た目も
絶対に滑れる格好で、ゆっくりであろうが、身体がめちゃくちゃな状態になるぐらい
に転けて、気絶か!?と思われるぐらいに倒れているんですよ。その後、全速力で
滑るのを見て、「嗚呼、あんなに滑れる人でもあんな凄い転け方するんだ…」って
思ったんじゃないでしょうか?」…な、なるほど。スマン、ゼッケン諸君。私の完全
な不注意です。気にしないでね。もう遅いな。でも、彼らが食堂で「見た!?アイツ
身体がぐにゃぐにゃになってたよな!」「普通死んでるって!」「死んでるよな!」
「死んでたんじゃねーの!?」「え!?もともと!?」「もう!超ウケるんだけど!」
と騒いでくれたら本望です。という事で、こんなに転けても大丈夫だよ!北海道!!


東京コンテンツマーケット2006 2日目 その1

2006年10月30日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

夜通しのキスケパンフ三つ折り作業の朝、パンダのMacを運ぶ為に六本木駅へ
向かう。よたよたと改札を出て来る姿に違和感あり。えらい運びにくそうだ。
それもそのはず、折りたたみキャリーカートの使い方がね~、あのね~、え~、
説明しにくいな。…え~、あの~、……無理だ!! 上のイラストを見てくれ。

こんな状態に重いMacG5を無理矢理くくりつけて、へにょんへにょんでやって
くるパンダ。私に猟銃があれば……私に釘が一杯ついたバットがあれば……と
思いながら彼女から無言でカートを奪い取り、正確にセッティングして急いで
会場へ運んだ。カートにはMacG5のみ。モニターは?と聞くと、同じ出展者の
仕事関係者が貸してくれるそうだ。そうかそうかと、彼女のブース内での設置の
悪さに喝を入れ、来場者が心地良く見れる設置にする。その時に彼女が一言。

パ「あのう…、Macのキーボードを忘れちゃったんですけど。」
ボ「!」
パ「どうしましょうか?」
ボ「か~り~て~こ~いぃ~~っ!!!どっかから借りろ!それか買って来い!」

彼女はカートゥーン走りで銀座のデンキ屋に消えて行った。一段落ついて自分の
ブースに戻る。今日は最終日、しかも土曜日。さあ~~って、忙しくなるぞ~!!


……………………………………来ない………………………………………………。


ウチのブースに来場者が来ないのではなく、「来場者が来場しない」のである。
…やはりか。シラケムードが漂う会場内は自然とダラケてくる。私はこんな時に
持参していたゲームボーイミクロを取り出し、一心不乱にボンバーマンをする。

そうこうしている間にお昼。まばらだが、来場者も増えて来た。キスケブース
から笑い声が聞こえる。どうやら、お客さんが展示している絵日記のイラスト
を見ている様だ。そう、今回はこの絵日記のイラストをまとめたコーナーも
作っていたのだ。これがね~、初日からすっごい人気でした。ノンちゃんと
ボスヒコ画と同等の評価をもらう。そして、この日記を商品化する話(多数!)
も出る始末だ。スマン!こんな適当な文章とイラストで!一応、責任者の私は
ボンバーマンを中止(あたり前だ)して、お客さんに絵日記の説明する。

ボ「毎日書いております。あまり考えずにやってますんで、気楽ですが。」
客「そうですか~、なるほどね~。いやしかし、コレおもしろいね~。」
ボ「あ~、コレですか。私はニンテンドー派なんです。」

お客さんが笑っていたイラストとは、6/3の「家電の意味」でクローンのソニーの
久夛良木社長がPS30(20万円)を持って「安いね」って言っているイラスト。
もう1つは、9/23の「PS3」でマリオとなった私がPS3を踏んづけて「なんか
踏んだな…」って言っているイラストだ。このお客さんはゲーム好きなんだな~
っとか思いながら名刺交換をする。………え~、ソニーの人でした。その後も
このイラストを笑っている方々は全てソニーの社員さんでした。


東京コンテンツマーケット2006 1日目 その2

2006年10月29日 | ボスヒコの「旅の疲れからくる笑い」

フレッシュネスバーガーのホット(LARGE)を飲みながら、会場をぶらぶら
散歩する。様々な出展者の作品を観ていると、自分も来場者の気分になり
楽しくなってきます。やあ、Pマン、おはよう!君は去年の人かい? あら
そちらはエッジワークスさん。おはようです。え?エッジワークスのブースで
キャロム(おはじきの様なボードゲーム)の全日本チャンプの実演があるん
ですか?行きます行きます。後で時間が空い……。斜め前方に何か見ては
ならないモノがいる。そこには不安げにiPodを持ったパンダの様な女性がいた。
パンダの着ぐるみを着ているわけでもなく、パンダのメイクをしているわけ
でもない。パンダの雰囲気を持った彼女の頭上には「LovePanda Planning」
出展者名が書かれてあった。なんだ、やっぱパンダじゃねーか。しかし、
出展者のくせにほぼ何も飾ってないな。彼女はマッチ売りの少女のように
「どーか見てください。私の作ったCGですぅ。」とiPodを持って道行く人に
声をかけている。彼女に近づくと、私のiPodを見てくれと見せられた。その時の
光景は、ジャングルの奥地に踏み入った探検隊が、そこの裸族と親しくなった
時に、「コレ、ノメ。ノンダラ、トモダチ」的な得体の知れない飲み物を差し
出された感じだった。怖々、iPodの画面を覗いてみると、可愛らしい3Dキャラ
がダンスをしている。なかなか、いーじゃないですか。しかし、なぜ、iPod?

ボ「そんなに良い作品をiPodで見せる必要があるのかい?」
パ「ないです。」
ボ「……。じゃあ、なぜ大きいモニターで見せないのだ?」
パ「データが重過ぎて、ノートパソコンじゃ動かないんです。それに用意した
  モニターも壊れちゃったんです。」
ボ「……。そっか。それで一人一人にiPodね、なるほど……、たわけっ!!」

全くの初対面の人に喝を入れてしまいました。“気”が通ったのか、iPodも
見れなくなった。どーしようと悩んでいる彼女に現実を教える事にした。

ボ「君、TCMは明日までだ。今日はしょうがない。明日、君んちのパソを
  持って来い。タクでも赤帽でも電車でも、その気になれば持って来れる
  だろ? チャンスを無駄にするな。明日の朝、数時間だけ重い荷物を運ぶ
  だけだ。キャリーカートを貸してやる。搬入も手伝ってやる。どうだ?」
パ「えっとおー」
ボ「たわけっ!!!!」

そんなこんなで手伝うハメ(自分で行ってんだけど)になりました。その後、
良い事をした私に芸術の神様が褒美をくれているのか、たくさんのお客様が
キスケブースに見に来てくださいました。商談的な話も多数頂戴し、大忙しで
ございます。ありがたいこってでございます。アメリカ、フランス、マレーシア
などの外国人の方も来られました。マレーシアから来られたデザイン関係の
方達が、なぜか私をバッシバシ写真を撮ってました。入れ替わり立ち替わりで
3人程、ツーショット写真(ご本人と私)も撮られましたが、何なんでしょーかね。
Pマンの怪獣「ウンコロン」と間違えてんのか?どこぞのゲイサイトでも貼られて
たら面白いけどね。ってな感じで、非常に楽しい1日目を過ごしたわけであります。