宣伝サボってたわけでは無いのですが、突然の告知です。
この雅楽シリーズ、面白いんですよ。自分で言うなってか? そうじゃないんです。いきさつが面白いんです。
テレビ局のある会社のCGデザイナー兼イラストレーターを辞めて、kiske3と言うクリエイターチームを立ち上げた頃、仕事探しの為に、あれこれ奮闘していました。各テレビ局からは専属契約のお話や仕事の依頼の話を沢山頂いたのですが、一切合切、テレビのお仕事を捨てました。15年の歳月で培った縁と技術を全部捨てるのは気持ちが良いですが、全く持って無謀とも言える考えです。その頃に見つけたのが、ASIAGRAPHって言うアジア全域の大きなデジタルグラフィティのコンペ。
そこに入選される作品は激戦の中の厳選される作品ばかりで、当然に素晴らしいのですが、ほぼ3Dか萌え絵。そんなの真っ正面から戦っても負けが見えているので、ダメ元で技術でアナログの版画に見える作品『恵比寿』と『遣隋使』を出しました。しかし、あっさりと入選と優秀賞を頂きました。乾燥した唇が割れるほどに吃驚しましたが、自分にとっては3Dに勝る技術に賞賛を得たと思っています。
そこから『花魁』を発表した結果、マイケルジャクソンのプロモーターの目に止まり、追悼本のお話を頂きました。実にとんとん拍子です。そして、エリカ・バドゥのレコ発パーティにも招待され、ツーショットも撮り、次回のアルバムアートはYOUかもしれないYO!的な感じで乾杯もしたのですが、それから描いてません。
ええ!? ですよね。仕事に繋がる制作、ってか仕事になっていたのに勿体ない。社長として失格。ビジネスとしてバカ。
いやなんかね、軽い結果出したんでやりきった感と言うか、一旦休憩と言う気分でノらないんです。おそらく、前職のテレビ局でアホほどデジタルをイジって来たので身に入らなかったのと、仕事依頼の幅があるイラスト制作ではなく、やっている意味を自他共に問われるアートをやりたかったのでしょう。私の場合は主にライブペインティングと言うパフォーマンスアート。ライブペインター菩須彦と名乗っているのは、仮面ライダー電王みたいでカッコいいなーと思ったのではなく(思ったけど)、潰しが効かない、後には戻れない意気込みでして、未だに頑張っている所存で御座います。
あれから数年が経ち、老体に鞭打って、ムヒ塗って、墨塗ってますが、ここで初心に戻る為にも、今回の菩須彦デジタル版画「雅楽」個展を開催しました。これを機に雅楽シリーズをまた制作し、発表していきたいと思います。
デジタルなのに当時の勢いが詰まっていますので、是非、ご高覧頂けたらなと。
<a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20160525/09/kiske3/9c/2e/j/o0800034613654951063.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20160525/09/kiske3/9c/2e/j/o0800034613654951063.jpg" alt="" border="0" /></a>
『菩須彦デジタル版画 “雅楽” 特別展』
2016年5月25日(水)~6月5日(日)大阪/pad GALLERY
水~金16:00~22:00 土・日・祝13:00~18:00 月・火休廊
〒530-0027 大阪市北区堂山町5-17 数奇ビル
☆pad GALLERY http://pad-gallery.wix.com/padgallery
https://www.facebook.com/padgallery
☆BOSSHIKO www.bosshiko.com/
《内容》
菩須彦が2007~2009年頃に集中して制作したデジタル版画“雅楽”
シリーズを展示致します。アジアグラフとTCMで優秀賞など
受賞した作品やマイケル・ジャクソン追悼本の表紙にもなった作品、
数々のプロジェクトのコラボ作品も展示します。関西では初展示の
作品もあります。是非、ご高覧ください。
世界の第一線で活躍するアジアの研究者とクリエイターが集い、
先端技術の発表や作品の展示を行うASIAGRAPHや、アニメ、
ゲーム、CG、映画、キャラクターなど、さまざまなジャンルの
オリジナルコンテンツが結集した日本のクリエイターの祭典の
TCMなどで賞を取った菩須彦デジタル版画シリーズ「雅楽」は、
アメリカ、オーストラリア、ロンドン、東京、大阪などで展示や
個展などで発表され、高い評価を得ました。今回はアメリカ
ニューヨークで開催し、現地の新聞にもアップされた個展を
再現しています。
《主な展示作品》
★七福神「恵比寿」…
東京コンテンツマーケット2007 アワード静止画部門奨励賞
アジアグラフ2007 CGアート作品公募展示部門優秀賞
★『遣隋使』…アジアグラフ2007 CGアート作品公募展示部門準入選
★『菩須彦×ディズニー』トートバッグ…アーティストが
ミッキーマウスに想いを込めたオマージュ企画に選ばれました。
http://rootote.jp/mickey/work/2009/501805/index.html
★『Cerberus』…ジュエリーブランド『undying』とコラボした
ケルベロスリングが発売されました。
http://tatsu-a.blogspot.jp/search?q=菩須彦
★「THE REAL COMEBACK Japan 2006」の原画…2010年に
マイケルジャクソンのプロモーターから追悼本のカバーアートを
制作を依頼され、全世界に発売されました。
★大作『四神』や『花魁』『浪人』『侍』『僧侶』など雅楽
シリーズを一気に世に広げた作品など多数、展示しています。
6月4日(土)6月5日(日)の両日は20時からクロージングパーティを行います。イベントはまだ未定です。パーティ時にはコレ、店も客もお得な「ありがたシステム」。飲み物差し入れはハードリカーと日本酒一升瓶のみとなります。差し入れ酒はBARにて低価格で販売、差し入れ当人だけがその酒を自由に飲めます。食べ物の差し入れは大歓迎です。