
ここんとこ、臨時の主任会議をよく開催している。
「臨時」などとつくものにろくなものはなく、
平常時とはちがう懸案事項があるってことだ。
製材部門の主任 H さんが、今月末で退職する。
勤続約50年の超ベテランで、
長年にわたり製材部門をプロフェッショナルの技倆で仕切ってくれている。
H さんは、定年の65歳のとき、退職の意志があったんだけど、
とくに慰留して残っていただいた。
ことし70歳を迎えるということで、退職を認めざるを得なかった。
きょうも、午後イチで主任会議をおこなった。
議題は、H さんの穴をどうやって埋めるか、だった。
当然ながら、すぐに埋められるものではない。
零細企業にとって、一人の耆宿の損失はかなりの戦力ダウンで、
ア・バオア・クー戦役でドロス級大型空母を失ったときのジオン軍の心境だ。
鳩首凝議の末、穴埋め作戦は中止することにした。
主任会議の結論は、若手の育成を目的とした大胆起用と決した。
製材部門だけでなく、全体的に部署をシャッフルして、若手を副主任にすることに。
時間はかかるが、いろんな部署を若いうちに経験することは、
その後の職人人生に大きな大きなプラス要因をもたらすことになるはずだ。
「 Scrap and Build - やらせてみて、ダメだったら替えろ!」
来週早々、大規模な配置換え(人事異動)を発令して、
月末に向かって、新しい配置で引き継ぎをおこなうことになる。
戦力ダウンは回避できないが、楽しみでもある。