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観戦武官

2010-07-25 14:26:00 | ニュース
Carrier金賢姫元工作員の来日費用、滞日中の VIP 待遇について、
非難の声が日韓であがっている。
その意見もわからないでもないけど、
横田夫妻をはじめとする拉致被害者家族の心情を慮ると、
やむを得ない気もする。


そんな折、
米韓合同軍事演習が日本海でスタートした。
原子力空母に加えて、イージス艦、最新鋭ステルス戦闘機 F-22A ラプターも投入。
「不屈の意志」という作戦名が、米韓軍の本気度をリアルに北に突きつけている。


今回の合同演習には、海自の士官4人がオブザーバーとして参加する。
あるメディア(失念しました)の報道によると、
これは、自民党政権時代でさえなかったことで、史上初のことらしい。
オブザーバー参加というのは、どういう位置づけになるんだろう。
今は自然消滅してしまっている、19世紀後半の観戦武官みたいなものなのか?


とは言え、自衛隊が米軍をふくめた他国の演習にオブザーバー参加した前例はある。
米韓合同演習や極東アジアでのオブザーブが初めて、ということらしい。
このことが日本の国益に叶うのか?北への圧力になるのか?
僕には、判断する能力はない。


今回オブザーバー参加する4人の海自士官は、物見遊山で終わらせちゃいけない。
誤解を恐れずにいうと、彼ら(を派遣した政府)には、
普仏戦争を観戦した大山巌、米西戦争に派遣された秋山真之のように、
いずれ日本にプラスの作用(むろん戦闘行為ではなく)をもたらす義務がある。


願わくば、今回のオブザーバー参加が、金賢姫元工作員の来日というエポックと相まって、
拉致被害者救出への何らかの前進に繋がってほしい。
悲しいけれど、被害者家族の皆さんには、それほど多くの時間は残されてないのだから。