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絵画の国

2005-06-17 09:00:00 | うんちく・小ネタ
gogh2オランダは、「絵画の国」といってもいいですね。
17世紀にルーベンスとレンブラントを生み、
19世紀にゴッホを輩出しただけでも絵画史上の奇観といえる。
人類の芸術に、どれほど貢献したかはかりしれない。


さらに、オランダ絵画の功績は、風景画や(庶民の)人物画というジャンルを開発?したこと。
17世紀までのヨーロッパの画家のお客さんといえばカトリック教会か貴族で、
描く題材は聖書のなかの物語か貴族の肖像画だけだったといっても過言じゃない。
それまでの概念では、田園風景や農夫の生活、無名の市民などが絵画の題材になんるなんて、
だれも想像さえしなかったんじゃないだろうか。


gogh3もっとも、教会や貴族からの注文がなかったともいえる。
オランダはカトリックを否定したために、教会の聖画の注文がなくなり、
また、オランダにはイギリスやフランスのような意味での貴族制がなかったし、
貴族がいたとしても、画家に自身の肖像画をオーダーするような
経済的ゆとりはなかったようだ。


以上のことは僕の妄想で、
風景画・静物画・人物画とオランダとの関係についての正確で精密な検証は、
絵画の専門家にゆずりたいと思う。