
きのう一昨日と有楽町で開催された
「 ALL FLOWERS IN TIME 」のライヴで、
1年にも及ぶ巨大なサーガの幕が下りた。
残念なことに、結局、僕は1度も参加できなかった。
せめてライヴの余熱みたいなものを感じたくて、
Twitter やブログでこのことについて書かれたテキストを検索した。
特に感慨深かったのが、The Heartland 初代ギタリストでもある
伊藤銀次のブログ『 SUNDAY GINJI 』の記事。
「 Young Forever 」というタイトルで、ライヴの随感を綴っていた。
なかでも、バックステージでの
'Super Dynamite Saxophone' ダディ柴田との再会のくだりは泣けた。
以下、孫引きする。
ダディさんとは連絡がとれない状態で、どうしているのかずっと気がかりでいた。
そのダディさんが西本明君の粋なはからいで、
佐野君の30周年のお祝いに駆けつけてくれたのだった。
(中略)
ダディさんと向き合ったとき、佐野君の目から光るものが流れ落ちていた。
僕は、万感の思いでこのブログを読んだ。
その後、ネットを何気に見ていると、ショッキングなニュースを知った。
ブルース・スプリングスティーンの The E Street Band のサックス奏者
'Big Man' クラレンス・クレモンズが脳梗塞の合併症で亡くなったというのだ。
その刹那、僕は佐野さんの涙の意味がわかったような気がした。
もちろん、ダディさんとの再会をよろこぶ気持ちが一番だったろうけど、
ビッグマンの訃報をきいた佐野さんは、連絡が取れないでいた
ダディさんのことを心配してたんだと思う。
そこへ不意の来訪があり、懐かしさも相まって涙腺がゆるんだんだろう。
佐野元春の最初のバンド The Heartland は、佐野さん自身が述べているように、
ブルース・スプリングスティーンの The E Street Band 、そして
トム・ペティの The Heartbreakers を参考にして編成された。
西本明は先年亡くなったダン・フェデリーシであり、
ダディ柴田はクラレンス・クレモンズであることは言うまでもない。
明さんがダディさんをエスコートしたことに、何か因果を感じてしまう。
何か、とりとめなくなってしまった。
The E Street Band の大番頭、ビッグマンが亡くなったことは本当にショック。
ボスも、さぞかし悲しんでいるだろう。
Mourn over the death of 'The Big Man' Clarence Clemons
合唱!